そんな丸亀製麺を運営するのは、株式会社トリドール。同社は現在採用活動中だが、4月27日に開催された会社説明会では、一層の国際化のため、2016年4月の新卒入社式をハワイで行うことを発表した。

 人事部採用企画課の谷杉理樹さんは、「2011年にトリドールが丸亀製麺ワイキキ店で海外初出店を果たした地がハワイ。現在、世界中の店舗の中でトップの売上げを誇るこの地で入社式を行うことで、海外の空気を肌で感じ、グローバルに働いていくという気持ちになってほしいとハワイ入社式を決定した」と話す。

同社の国際化はうどんだけはない。3月10日に和食のファーストフード業態「teriyaki JAPAN(テリヤキ・ジャパン)の1号店をケニアのナイロビにオープンしたばかり。また、入社2年目ながら今年1月に韓国に渡り、カフェ業態の立ち上げを担当した若手社員がいるなど、やる気のある社員を積極的に登用し、グローバルな領域において果敢にチャレンジを続けている。

「2016年度4月の採用予定者数は70人。これは前年比80%増し。海外展開をどんどん推進するために採用者数を増やしました」(前出・谷杉さん)

 日本企業の海外進出といえば、家電や自動車メーカーなどの工業製品や商社といったところが主体だったが、和食が国際化するにつれて、今後は食の分野でも世界を舞台に活躍することができそうだ。