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英語のやる気と実践力をあげるたった一つの方法

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本山勝寛dot.#朝日新聞出版の本

 まずは、興味のある名スピーチをインターネット上で検索してみよう。例えば、アップル創設者のスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学卒業式で、「Stay hungry, stay foolish」と締めくくった伝説的スピーチや、オバマ大統領が2008年に初めて当選したときの演説は名スピーチの一つだ。最近では、女子教育の重要性を訴えてノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララさんが国連で「One child, one teacher, one pen and one book can change the world」と訴えたスピーチも心に響く。

 これらを、まずは動画で視聴する。全て聞き取れなくても、その場にいる感覚で視聴する。気に入ったものは何度も視聴しよう。さらにスピーチを聞いて、英語に文字おこしする「ディクテーション」をしてみる。たくさんの英語を聴く「多聴」と、一字一句正確に聴き取ろうとする「精聴」をバランスよく繰り返すことで、リスニング力は向上する。

人気のあるスピーチは、英語字幕つきの動画や、スピーチ原稿がアップされている場合が多い。それらを使って、ディクテーションした英語が正しいかどうかをチェックすることもできる。余裕がない場合は、英語字幕や英語原稿で理解を補足してもかまわない。

 内容を理解できるようになったら、次はこれを完全に真似てスピーチをしてみる。一度ディクテーションしたものであれば、内容とフレーズ、発音、話し方などがかなり頭に入っているはずだ。これを頭の中から、今度は口に出すことで、「英語耳」から「英語脳」にダイレクトに入ってきたものを、「英語口」につなげるのだ。音声と映像つきの動画を流しながら、スピーカーの声にかぶせるように、自分でも同じスピーチをする。スピーカーの発音と話し方に近づけることでスピーキングの訓練になるのだ。歴史的な瞬間に自分が立ってスピーチしていると想像すれば、気分が高揚し、英語学習のモチベーションアップにもつながる。イメージとエモーションを英語にリンクさせることは、語学学習の鉄則だ。

 感動するスピーチに出合ったら、とにかく真似してみることだ。英語の音声を聞いて、少し時間をずらして追うように自分も発音し話す方法を「シャドーイング」という。シャドーイングは、リスニング力とスピーキング力を同時に向上させる効果的な英語学習法だ。 それに、何度も繰り返すうちに全て暗記してしまい、音声や原稿なしでもスピーチできるようにもなる。これが達成感につながり、大きな自信にもつながる。

 英語学習のモチベーションを上げ、リスニング力とスピーキング力を同時に向上させる一石三鳥の名スピーチ勉強法を実践してみてはいかがだろう。

本山勝寛(日本財団国際ネットワークチーム・リーダー)


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