今週末は、ホワイトデー。バレンタインのお返しに頭を悩ませる男性もいるだろう。

 欧米ではそもそも、バレンタインは恋人同士や家族が感謝の気持ちを贈り合うもの(チョコレートとも限らない)なので、ホワイトデーのような習慣はない。さかのぼれば、1980年に日本の全国飴菓子工業協同組合が仕掛けた記念日で、いまやすっかり定着しているが、欧米で話しても通じないのでご注意を。

 さて、トレンド情報ステーションによると、本命女性が望むお返しランキングは、1位「お返しはいらない」、2位「アクセサリー」、3位「食事」、4位「お菓子」、5位「ブランド物」。逆に男性が本命女性に贈るのは1位「お菓子」、2位「食事」、3位「お返しはしない」、4位「花」、5位「ブランド物」だそうだ。ちまたでよく言われるような派手な話ではないが、2位と3位に入っている「食事」が入っているように、物ではなく、一緒にゆっくり過ごす「時間」が、相手を大事に思う「本命」ということなのだろう。

 では、夫婦間は?

 ぐるなびウェデイングのアンケートでは、やはり「お菓子」「食事」「アクセサリー」が上位に挙がっているが、面白いのは、番外編の回答で「お一人様時間」。子どものめんどうや家事を夫が引き受け、妻が一人の自由時間を満喫するという時間だ。家事を手伝う夫が増えているとはいうが、それでも妻はなかなかひとりになれないということだろう。

 ミサワホームの『家事が楽分析』(http://homeclub.misawa.co.jp/kajiraku/bunseki/)によれば、夫の家事参加への満足派が42%で、不満足派が45.8%と若干上回っており、データからもその事実が伺える。ちなみにミサワホームでは、同サイトで洗濯、子育て料理などのテーマや空間別で、妻たちが実際に苦労している家事を検索できるようにしている。

 妻の家事の手伝いをすることで、「お一人様時間」をプレゼントするのが夫婦円満の秘訣というなら、掃除の代行サービスを使っても結果は同じかもしれないが、ホワイトデーとしては、「夫が手を動かした」という事実が重要なのだろうか?

 みなさま、よいホワイトデーを。