2015年も2月となり、就職活動の解禁が迫ってきた。今年から、企業の採用選考の日程が大きく変わる。従来は3年生の12月に会社説明会が始まり、2月からの面接・試験を経て、早い人は4月に内々定という日程だった。しかし、今年度に関して経団連は「採用選考に関する指針」を作成し、会員企業に「会社説明会は3月」、「面接・試験は8月」、「9月に内々定」というスケジュールを求めている。

 経団連傘下企業は指針を順守した採用を行うとみられるが、一方で、経団連に加入しない外資系企業などは、3月には面接を始めるとの声も聞かれる。指針には法的な拘束力がないので経団連傘下企業でも従来通りのスケジュールで採用をする企業もあるだろう。

 文部科学省が2014年12月に発表した「民間企業における学生等の採用活動の状況に関する調査」では、採用予定がある企業の94.4%が就職活動を遅らせる準備に取り組んでいるという結果が出たが、調査対象2500社のうち、回答があったのは半分に満たない1230社。文科省では5割が回答しなかったことについて、「指針に対応しないから答えられない、という企業もあったかもしれない」とみている。

 就活を開始したタイミングですでに「希望する企業の選考が終わっていた」とならないように、念入りな情報収集が必要となりそうだ。

 ところで、慌ただしい作業に追われる迎える前にしておきたいのが、面接や筆記試験対策だ。昨年の出来事でも意外と覚えていないことも。あなたの時事力をチェックしてみよう。

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