4人に3人が「妊活で社会がよくなる」と回答 現代ニッポンの「妊活」事情

dot.
「子どもって欲しいと思ったときにできるわけじゃないんだね」

 30代前半のAさんの言葉である。彼女は20代半ばで息子を出産。その後、子どもが小学生になってからもう一人産みたいと思ったが、なかなかかなわず、「妊活」の末、無事妊娠に至った。

 妊活とは、妊娠するために何か意識的にアクションを起こすこと。人工授精や体外受精などの生殖補助医療を思い浮かべる人も多いかもしれないが、「基礎体温をつける」「食生活に気をつける」なども、妊娠のための活動である。

 子供服ブランド「ミキハウス」が「妊活アンケート2014」を実施。子どもをもつ1881人の女性が答えた調査の結果を12月に発表した。

 その中で妊活をした人は、58.5%。スタートした年齢は平均で30.25歳であることがわかった。始めたきっかけは、「年齢が気になりはじめたから」が最も多く、64.4%。次いで、「まわりの友人や親類が子どもを産みはじめたから」が25.1%となった。

 妊活にはストレスもつきもののようだ。「妊活中につらかったこと、ストレスを感じたことはあったか」という質問には、75.9%の人が「はい」と答えた。いつ感じたかという問いには、「生理がきたとき(妊娠していないことが判明したとき)」で85.2%。「妊活中なのに『赤ちゃんはまだ?』とまわりの人に言われたとき」31.1%、「毎日基礎体温をつけることにわずらわしさを感じたとき」30.8%が続いた。

 「妊活を友人や家族に知らせたか」を問うと、「知らせなかった」人が44.8%。知らせた人がやや多い結果だったが、妊活という言葉が一般的になったとはいえ、まだオープンに話せる状況にまではなっていないようだ。知らせなかった理由には、「恥ずかしい」「かわいそうだと思われたくなかったから」という答えもあった。

 今後、日本の妊娠、出産を取り巻く環境に変化は訪れるのだろうか。

 同調査では、「妊活が広がることで、日本の社会がよくなるか」も質問。すると、「とてもそう思う」「そう思う」「少しそう思う」と答えた肯定派は、否定派を上回り75.9%に達した。

 産休、育休の制度は整ってきたとはいえ、女性がキャリアアップする過程で、妊娠、出産を果たすことが積極的に評価されないという現状がある。また、仕事をしているか、そうでないかにかかわらず、子育てする人や小さな子どもに対して、寛容ではない世間の風潮があることも否定できないだろう。

 妊活の広がりで、社会がよい方向へ変わるかもしれない。調査結果は、女性たちの願いにも見える。

■関連リンク
「妊活が広がることで社会がよくなる」と答えた人75%―「妊活アンケート2014」結果発表(出産準備サイト)
http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-2704.html

続きを読む

この記事にコメントをする

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック