富士山を登るために最も必要な情報とは? 〈ASAhIパソコン〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

富士山を登るために最も必要な情報とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加
登山ガイドコンテンツ「富士山に登ろう。」で提供されている、富士山頂周辺と五合目周辺の天気情報(画像:富士急行株式会社提供)

登山ガイドコンテンツ「富士山に登ろう。」で提供されている、富士山頂周辺と五合目周辺の天気情報(画像:富士急行株式会社提供)

 日本一の高さを誇る日本のシンボル、富士山。環境省の調査によると、夏の登山シーズンには、毎年30万前後もの人が訪れるという。2013年には世界遺産に登録されたこともあり、これから富士登山を計画している人も多いことだろう。そこで、登山に不慣れな人も、ベテランの人にも、登山前の準備にぜひ役立ててもらいたい、富士山の天気情報を確認出来るウェブサイトを紹介しよう。

 富士急行株式会社(本社・山梨県富士吉田市)が運営する富士山周辺の観光ウェブサイト「フジヤマNAVI」は、2014年8月11日から、サイト内の登山ガイドコンテンツ「富士山に登ろう。」で、富士山頂周辺と主要4登山ルート(須走、御殿場、富士宮、吉田)の五合目周辺の天気情報の配信を始めた。装備や山行における登山者の判断材料を増やし、安全な登山をしてもらうのが狙いという。スマートフォンアプリ「富士登山NAVI」(無料)のAndroid版でも、天気をチェック出来る。

 同社によると、富士山頂の平均気温は、8月でも約6度と低く、天候が崩れると冬のような冷え込みになるが、軽装で登山する人が後を絶たないという。同社が2014年7月中旬、登山者264人を対象に行った調査では、頂上まで登る予定だった人のうち、11.5%が到達することが出来ず、「低温に対する装備が足りなかった」という意見も寄せられたという。

 また、静岡県警の統計では、2013年夏の山岳遭難事故件数は、前年の2倍の94件と過去最高を記録、8割以上が富士山で発生している。このうち半数以上を占める「発病」の多くは、無理な弾丸登山での急激な気圧の変化や気温の低下、疲労による高山病が原因という結果が出ている。

 こうした背景を踏まえ、山の天候や温度、風速を数値で分かりやすく示せば、登山者に十分な準備を促せるのではないか、と同社は、実験的に天気情報の配信をスタートさせた。
 
 具体的には、気象情報会社のウェザーニューズ株式会社の協力を得て、午前6時、正午、午後6時、午前0時の1日4回、同ページとアプリで天気情報を配信する。また、登山の気象リスク(強風注意、暴風警戒、気温低下、大雨注意、落雷警戒、台風警戒)が発生した場合、注意アラートとしてコンテンツ内で伝える。注意アラートは、午前6時と正午の1日2回、更新される。

 ただし、この気象情報は同社の独自情報で、気象庁が発表する気象警報や注意報ではないという。サイト内には注意事項として、最終的な山行中の天候判断や行動は自己責任になると書かれているが、参考情報としての利用価値は高そうだ。

「フジヤマNAVI」によると、富士山登山には、5合目から登るルートでも、登りと下りで計10時間前後かかるそうだ。楽しく、安全に山を楽しむために、準備をいくらしてもし過ぎることはないだろう。静岡県警のウェブサイトや「富士山に登ろう。」でも、悪天候の場合は撤退や停滞を考える、汗を吸いやすく、乾きやすい下着や防水・透湿に優れた雨具を利用する、といったアドバイスが掲載されている。これらの情報と併せて天気情報をチェックし、登山に備えてみてはいかがだろうか。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい