ミニスカートで平均台に挑戦した田中理恵さん(撮影/清水綾子)
ミニスカートで平均台に挑戦した田中理恵さん(撮影/清水綾子)
1年半ぶりの演技とは思えないほど堂々としていた(撮影/清水綾子)
1年半ぶりの演技とは思えないほど堂々としていた(撮影/清水綾子)
共演者の池谷直樹さん(右)と(撮影/清水綾子)
共演者の池谷直樹さん(右)と(撮影/清水綾子)

 体操界の妖精・田中理恵が、久々に公の場で演技を披露した。今回はなんと、ミニスカートでの平均台だ。

 田中が登場したのは、アクロバット・ミュージカル「サムライ・ロック・オーケストラ」の舞台。体操などアクロバットのスペシャリストが、バンドの演奏とともにパフォーマンスするこの舞台に、田中はスペシャルゲストとして登場。

 ミニスカートの可愛らしい衣装で、華麗なダンスとともに舞台に登場した田中。舞台の中盤ではバンドの生演奏に合わせた平均台も披露した。演技をするのは実に「1年半ぶり」とのことだったが、当時と変わらぬ動きと、弾ける笑顔で観客を沸かせた。

 演技終了後には「体操より緊張しました」と話した田中。実は舞台袖に控えているとき、「五輪より緊張する」と周囲にこぼしていたと話す。

「体操は団体戦もあるけど、ひとつひとつは個人でする競技。でも舞台はみんなで作り上げるから、迷惑かけたくないと思って。でも、楽しくやり切りました」

 舞台での演技は現役時代と勝手が違うことも多かったようだ。タンブリングは競技とは違って固い床で行わなければならないし、平均台は折りたためないために舞台に運ぶのが大変だったという。ミニスカートの衣装も、現役時代と違う点のひとつ。

「現役時代はこんなに可愛いの着せてもらったことないので(笑)。こんなにヒラヒラのスカートがついた衣装で演技したのは初めて。でも意外に体は順応してくれて、違和感なかったですね」

 ちなみにこの衣装、田中のために作られたものなのだとか。「今後もチャンスがあれば、いろんなことに挑戦して、皆さんの前に出ていきたい」と話していた田中。今後ももしかしたら、華やかな衣装で活躍する彼女の姿が見られるかもしれない。

(文・横田泉)