スマートフォンが普及した現在、ソーシャルメディアが情報収集ツールとして使われることも多くなっている。旧来のメディアと違って、自分の欲しい情報だけを集めやすくなっているからだろう。また、情報を収集するだけではなく、拡散も容易に行えるという特長もある。

 では、どのような情報が多く読まれ、広く拡散されるのだろうか。株式会社電通パブリックリレーションズ(以下電通PR)の調査によると、インターネット上で拡散されることが多いのは「事件・事故」「日常生活の話題」次いで「笑える話」となり、これらの合計が過半数を占めた。ニュースはもちろんだがコンテンツそのものの面白さが重要となっている。

 2014年5月13日、アイティメディア株式会社は、そうした傾向を分析し広く拡散したくなるような情報を集めたスマートフォン向けアプリ『これはすごい これはひどい』の提供を開始した。iOS6以上のiPhoneやiPad、iPod touch (第4世代以上)をはじめ、Android2.3以降のスマートフォンで利用できる。
ネタ探しやヒマつぶしに最適な、ニュースや画像を集めたアプリだ。

 掲載される情報は、同社が運営するキュレーションサービス「ONETOPI」を利用する情報通のユーザーが選び出したもの。いつでもどこでもアプリを開けば、「これはすごい」「これはひどい」と言ってしまいそうな心揺さぶる情報に出会えるだろう。

 ニュース閲覧アプリは他にも、大手新聞社の提供するものから2ちゃんねる系のまとめなど様々なものがある。実際、電通PRの調査によれば、情報の拡散時に信用する情報ソースとして「新聞社サイト」が38.0%、「Yahoo!」が34.8%、「ブログ」が30.3%、「2ちゃんねるまとめサイト」が22.2%と続いている。ただ、これらのサイトは提示される情報量が多く、自分の琴線に触れるネタを探し出すのに苦労するかもしれない。その点、『これはすごい これはひどい』アプリは分かりやすいつくりになっている。「ひどい」ネタと「すごい」ネタの2パターンしかないからである。
アプリ画面も非常に読みやすくなっており、上下に「これはすごい」と「これはひどい」ニュースの一覧を分けたシンプルなレイアウトだ。一覧の中から読みたい記事をタップすると、情報もとへのリンクなどその記事の詳細が確認できる。指で左右にスワイプして次々とほかの記事も確認できるので、時間がない時でもさくさく記事が読めてしまう。

 また、外部SNSアカウントと連携することで簡単に情報を共有できる。
「これはすごい!」「面白い!」「驚いた」などの定型文(編集も可)を選んだら、TwitterやFacebook、LINEなどを通じてすぐに発信できるのだ。

 タイトルに惹かれて次々と読んでいるうちにいつの間にか情報通(?)になれるかもしれないこのアプリは、無料で提供されている。他人の不幸はなんとやらと、おもわず「これはひどい」ばかり読んでしまいそうだが、「すごい」の方もしっかり読んで、見聞を広げてみてはいかがだろうか。