風邪やインフルエンザが流行する冬から、徐々に花粉が舞い始めるこの時期まで、マスクは必須アイテムという人も多いだろう。マスクと言えば病気予防・衛生管理のために着用するのが常識と思われているが、最近のマスク事情は少々様子が異なるようだ。

 最近、薬局で見かけるようになったマスクのひとつが、女性用マスクだ。従来のものよりサイズが小さめで、色もピンク色などで女性らしい商品になっている。顔が小さめの女性は、マスクをすると目の近くまで上がってきてしまったり、大きすぎて隙間ができてしまったりすることがあるが、そうしたところに対応した、気遣いの感じられるアイテムだ。実はこういった工夫が施されたマスクが今続々と登場している。

 例えば、美容効果を狙ったマスク。ポーラの「おやすみシルクマスク」は、寝ている間に美容効果を発揮するマスク。マスクには吸湿性・放湿性の高いシルク素材を使用。眠っている間に自らの寝息でマスク内部に保湿層をつくり、肌やのどの潤いを保つという。

 また、女性向けにはファッション性の高いマスクも登場している。和風雑貨などをネット販売している「京都くろちく」では、「おしゃれガーゼマスク」を販売。花柄や唐草模様、雪うさぎ柄など可愛らしい和風柄マスクを多数そろえている。これなら毎日マスクを選ぶのも楽しくなるかもしれない。

 芸能人がプロデュースするマスクもある。マスク姿で様々な芸能人の「ものまねメイク」をすることで話題の「ざわちん」。彼女の十八番である板野友美のほか、最近ではウィッグとメイクとで嵐の5人のものまねメイクをしてみせ、そのクオリティの高さはネットで大きな話題を呼んだ。目から上だけのメイクで顔マネをするので、マスクは必須アイテム。というわけで、そんな彼女がプロデュースしたマスクが「THE FLAVOR MASK」。ピンクの柄にラズベリーの香りと、女性らしい仕様になっており、現在再々入荷するほどの人気だという。

 さらに、最近女性に人気なのが、香りつきマスク。マスクにアロマの香りがついており、着用していると癒し効果が得られるというもの。種類も豊富で、ユニ・チャームからはメントールを配合した「超快適マスク す~っとミント」のほか、「超快適マスク アロマ」ではグレープフルーツ、ラベンダー、ローズの3つの香りを展開している。特にペパーミントに含まれるポリフェノール成分・ミントポリフェノールは、鼻の不快な症状を和らげてくれるとして最近注目を集め、花粉症対策のアロマオイルとしても定番。花粉症が始まるこれからの季節に活躍してくれそうだ。

 ウイルスや花粉を防ぐだけでなく、癒し効果やファッション性まで追求するようになったマスク。これから春にかけて、こうした多彩なマスクを目にするシーンが増えそうだ。