開幕まで残り約6ヶ月と迫った2014FIFAワールドカップブラジル大会。12月6日(日本時間7日午前1時)には、1次リーグの対戦組み合わせ抽選会が、ブラジルのサルバドールで開催される。

本大会出場をいち早く決めた日本代表は、先日の欧州遠征で強豪オランダ相手に善戦し、FIFAランク5位のベルギーにも勝利。解任論が騒がれたザッケローニ監督の評価も一転、うなぎ登りとなっている。

日本サッカー協会とブラジル大会終了までの2年契約を結んでいるザック監督だが、本国イタリアではワールドカップ後には契約延長をせず、退任するのではないか、との報道もなされているようだ。日本代表をさらなる成長に導くのは、果たして外国人監督か、それとも日本人監督か。日本全体を巻き込んだ、国民的な議論へと発展しそうだ。

かつてJリーガーとして活躍した経験を持つスポーツジャーナリストの中西哲生氏が、著書『日本代表がW杯で優勝する日』で、長く日本代表を牽引した横浜F・マリノスの中村俊輔氏と対談。日本代表にとっての「理想の指導者像」について語りあっている。

引退後は指導者を目指すべく、海外で勉強する予定だと語る中村俊輔。日本をさらに進化させるのにふさわしいのは、日本人監督か、外国人監督か。イタリア、スコットランド、スペインで様々な監督のもとでプレイした自身の経験から、日本人に対する理解よりも、グローバルスタンダードを備えた「外国人の方がいい」と中村は考えている。

「今は、日本のことを理解してくれる外国人監督を選んでいますよね。逆にサッカー人の観点で選んでほしい。もちろん、ザッケローニ監督がサッカー人として優れていないと言っているわけではないですよ。バンバン日本の悪口を言ってしまうような監督が来てもいいかなと。やっぱりもう少し海外から学ばないと。選手だけでなく、指導者も海外で活躍する時代が早く来ればいいですね」

もしかしたら、外国人がボスになるケースは、一般企業に勤める人の方が経験しているかもしれない。あなたは、日本人監督と外国人監督、どちらが理想だと思いますか?