「VOGUE JAPAN Women of the Year 2013」受賞者の皆さん
「VOGUE JAPAN Women of the Year 2013」受賞者の皆さん

 安倍内閣が経済再生に向けて展開するアベノミクスで、成長戦略の1つにあげた「女性の力」。しかし、今の日本の女性の社会進出は、世界から随分遅れている。世界経済フォーラムが毎年発表している「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート」によれば、女性の社会進出度の評価における2012年度の日本の総合ランキングは135カ国中101位。先進国の中で非常に低い水準で改善の傾向はまだ現れていない。

 また、「ニューヨーク・タイムズ」が発表した、会社の取締役における女性比率の国別比較では、日本企業における女性の取締役比率はわずか1.4%。欧米諸国に比べて突出して低い結果となっている。 

 女性をとりまく環境がそのような中、11月26日に「VOGUE JAPAN Women of the Year 2013」が発表された。

 アメリカを本国とするハイファッション雑誌『VOGUE JAPAN』が主催する同アワードも今年で9回目。栄えある2013年の受賞者には、タレント・大久保佳代子さん、女優・樹木希林さん、陸上選手・佐藤真海さん、アーティスト・スプツニ子!さん、タレント・壇蜜さん、モデル・CHIHARUさん、モデル・福島リラさん、女優・満島ひかりさん、女優・八千草薫さん(五十音順)の9人の女性が選ばれた。

 東京・大手町のパレスホテル東京で行われた授賞式には、受賞者全員が一堂に会した。東京五輪招致を勝ち取った今年9月のブエノスアイレスでのIOC総会で、最終プレゼンターとして注目を集めたロンドンパラリンピック日本代表の佐藤真海さんは「普段はOLアスリートなので……場違いかな」と緊張気味に挨拶。今年は五輪招致活動に奔走する一方、7月下旬にフランスで開催された世界選手権に出場し、初の銅メダルに輝くなどアスリートとしても充実した1年となった。

 数十年前に夫の内田裕也さんからプレゼントされたという花柄のワンピースで登壇した樹木希林さん。今年3月に「全身がん」を告白した彼女は「病気の療養っていう1年でしたね」と淡々と1年を振り返った。一方、体調管理についての質問が飛ぶと「整形と化粧ですかね?」と独特のユーモアで場を和ませた。

 真っ赤なドレスが印象的だったスプツニ子!さんは今春、米国宇宙航空局「NASA」の全面協力のもと、月に無人探査機を送り込み、ハイヒールで足跡をつけるというプロジェクトを立ち上げて話題となった新進気鋭のアーティスト。今年11月には、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの助教に就任するなど今後、益々の活躍が期待されている女性だ。

 いずれの女性も美しさもちろんのこと、たくましさや聡明さを兼ね備えた各分野のエキスパートたち。会場では、彼女たちが各々、高級車ブランド・レクサスの限定コンセプトカー「LFA」のボディに“女性として輝く秘訣”を書き込むパフォーマンスも披露された。

 レクサスは「輝く女性を応援したい」として、昨年から同アワードをサポートしている。なお、東京・青山のレクサスのブランド体験スペース「INTERSECT BY LEXUS」では11月28日から12月4日まで写真家篠山紀信氏による受賞者9人の撮りおろし写真が展示される。

【関連リンク】
INTERSECT BY LEXUS
http://www.lexus-int.com/jp/intersect/tokyo/