「ふりかけ」からも学べる。幼児教育は机の上から生活の場まで

 近年、企業評価の新たな基準として注目されている“社会貢献”。10月15日、経団連の社会貢献推進委員会が発表した「2012年度社会貢献活動実績調査結果」によれば、2012年度の社会貢献活動支出額は経団連会員企業1社平均で4億1000万円となった。さらに、分野別支出では震災前と同様「教育・社会教育」が1位になっていることから、企業の関心が被災地支援から徐々にまた教育へ向いていることがわかる。

 実際にどのような場面で支出されているかといえば、近年は企業が直接的に子どもたちに学習する場を提供するケースが見られる。そのひとつの例が、先日パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催され、3万人以上の来場者があった「こどもちゃれんじおやこパーク 2013 in YOKOHAMA」と「たまひよ ファミリーパーク」だ。このイベントでは、ベネッセが自社の幼児教育事業「こどもちゃれんじ」の会員に、各分野の企業の協力を得ながら親子で一緒に楽しむことができる様々なコンテンツを提供している。

 例えば、ベネッセ「こどもちゃれんじ」のメインキャラクター・しまじろうのショーや、歌と楽器の生演奏に合わせて親子でスキンシップ遊びを行うワークショップなど、子どもが楽しみながら学べる工夫がなされている。

 他にも人気が集まったのは、各分野のプロフェッショナルたちと一緒に様々な体験ができる「あそびひろば」コーナーでのワークショップ。カメラメーカーの富士フイルム、菓子メーカーの明治などの協賛企業がブースを設置し、自社製品を通して遊びながら学べる場を展開。そのなかでも特に賑わいをみせたのは、丸美屋食品工業(以下:丸美屋)が出展したブースの「自分だけのふりかけづくり」だ。同ブースでは自然由来の素材の「たまご」や「ごま」などを調合し、オリジナルのふりかけを作ることができる。

 丸美屋とのコラボレーションを企画したベネッセコーポレーションの竹内氏は、同企画の意図を次のように話す。
「材料を選ぶなかで、どのような素材が使われているかを子どもが自然と学ぶ機会になる。また、親子で食に対しての関心を高めてもらうきっかけにもなります。さらに、イベントという特別な場での体験を通して深く記憶に刻んでもらえたら嬉しいですね」

 他企業とのコラボレーションについて、ベネッセこどもちゃれんじ開発ユニット長の手林氏は「各分野のプロと協力し、子どもたちに体験する場を提供することで、机の上で学ぶ教材だけではカバーできない部分にも学びの機会をもたらすことができる」と、自社教材の枠を超えた、社会全体でつくる教育の可能性について語った。

 子どもたちの未来を支える「教育」においては、家庭や地域だけでなく、企業・団体も大きな役割を果たしている。それらが強く結びつけば、子どもたちが生き生き学ぶことができる場がこれからも増えていくだろう。

【関連リンク】
こどもちゃれんじ おやこパーク 2013 in YOKOHAMA
http://kodomo.benesse.ne.jp/cp/25/oyakofes/

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