狭小な居住環境や社会環境もあいまって、日本の家庭の特徴とされるのが「核家族」。2010年の国勢調査によると、核家族世帯は55.6%と半数以上を占めている。

 核家族化によって、失われたとされるのが、主婦を助けるための地域基盤。地域のつながりが希薄化し、親族や近隣の協力が得られにくくなった結果、一人で悩みを抱え込む主婦が増えたとされる。しかし、最近では主婦が交流を行うためのコミュニティサイトが増えており、地域が果たせてない役割を補完している。

 日経リサーチが発表した「ソーシャルメディアユーザー調査2012」では、主婦層のSNS利用が多いという調査結果が出た。特に多かったのが、趣味や悩みなどを共有するコミュニティ目的の利用者が多いmixi。そのなかでも、ヘビーユーザーの実に21.4%が主婦層であることが分かった。暮らしにまつわるノウハウの共有や、子育ての悩み相談等を、家事の合間に行なっていたと推測される。

 そんな主婦の積極的なSNS利用が明らかになる中、主婦業に関する情報交換だけでなく、オシャレなファッションやライフスタイルの追求など、「一人の女性」として自ら情報を発信し、交流をはかりたいと考える主婦のためのSNSが誕生した。

 6月17日にオープンしたサイト「tagVERY」は、光文社が発行する雑誌『VERY』から生まれた主婦のためのソーシャルメディア。同サイトは画像と簡単なコメントのみで構成されるシンプルなサイトで、多くの情報を視覚的に取り入れることができる。またユーザーは、ファッションや美容、インテリア、育児などをテーマにした発見や事柄を、「タグ」と呼ばれるカードに整理し、投稿が可能。滝沢眞規子、鈴木六夏、クリスウェブ佳子などの「VERY」主婦モデルが随時タグを投稿しており、ユーザー同士だけでなく、誌面を彩るモデルたちとの交流が楽しめる点も注目だ。スマートフォンアプリもリリースされ、誰もがリアルタイムで自らのライフスタイルを発信することが可能となっている。

「VERY」といえば、誌面から「公園デビュー」や「シロガネーゼ」、「イケダン」などの流行語を生み出してきた雑誌と知られている。「公園デビュー」ならぬ「tagデビュー」…などという言葉を聞く日が来るのも、そう遠くないのかもしれない。

【関連リンク】
tagVERY
http://veryweb.jp/