今年のカンヌ国際映画祭の批評家週間部門クロージング作品として、ジャン=リュック・ゴダール、ピーター・グリーナウェイ、エドガー・ペラの3監督によるオムニバス3D映画『3×3D』が上映。世界中で評価される巨匠たちが初めて3Dに挑戦した作品だけあり、オムニバスながら大きな注目を集めた。

 現地の報道によると、同作は『The Three Disasters』(ゴダール)、『Just in time』(グリーナウェイ)、『Cinesapiens』(ペラ)という3つの短編で構成され、歴史的建造物が残るポルトガルの古都、ギマランイス地区が舞台になっているという。

 やはり、世界中の映画プレスが話題にしているのはジャン=リュック・ゴダールだ。御年81歳にして、急速に3D映画への意欲を示しているゴダールは、新作長編映画『Adieu au Langage(言葉にさようなら)』も3Dで制作中。

 作品の詳細についてはほとんど情報解禁されていないが、フランス映画ながら、北米配給権を大メジャーの「20世紀FOX社」が獲得しているとのことで、「意外に娯楽映画かも?」といった憶測まで流れている。

 ゴダール作品はとにかく「難解」というイメージを抱かれているが、カンヌでの注目ぶりからもわかるように、間違いなく今も世界的に重要な映画監督の一人と断言できる。映画ファンならば一度は作品に接してみて欲しいところだが、小さなビデオショップでは取り扱いがない可能性もある。ただ幸いなことに、最近はネットを通じた「定額制の動画見放題サービス」が充実しているので、ゴダール作品までスマホやPCで視聴することができる。例えばauが提供するビデオパスでは『軽蔑』『気狂いピエロ』『アルファヴィル』など7本が、ドコモのdビデオでは『気狂いピエロ』『アワーミュージック』の2本が視聴可能だ。

世界中の映画ファンが公開を待っているゴダールの新作。そう遠くない公開日までに、過去作をすでに体験済みの人も、未見の人も、視聴環境が充実している今こそ、気軽に巨匠の作品群を振り返ってみてはいかがだろうか。

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