※写真はイメージです(GettyImages)
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 年末年始はお酒を飲む機会が多くなる時期です。「お酒は太る」というイメージを持っている方は多いと思いますが、本当にお酒は太るもとなのでしょうか?太りたくない、尿酸値が高い、二日酔いがつらいなど、お酒の悩みは人によってさまざまだと思います。今回はそれらのポイントを挙げながら、健康的にお酒を飲むコツをQ&A形式で紹介します。(管理栄養士 岡田明子)

体内で、アルコールはどのように代謝されるのか

 アルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓で酵素の働きによってアセトアルデヒドに分解されます。そしてさらに酢酸に分解され、最終的には水と二酸化炭素となり、汗や尿などと一緒に体外へ排出されます。この分解する酵素が不十分だと、顔が赤くなったり、気分が悪くなったりしてしまいます。日本人は遺伝的にこの酵素の活性が低い人が多いと言われています。

 昔から「酒は百薬の長」と言われるように、適度な飲酒はストレスを解消するなど、体に良い効果をもたらすと言われています。しかし、適量を超えた飲酒は、肝硬変や脂肪肝などのリスクを高め、さまざまな疾患の原因となります。

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太らないためには、焼酎やウイスキーを飲めば大丈夫?