食卓の人気者である唐揚げ。空前のブームは定着するのでしょうか?(GettyImages)
食卓の人気者である唐揚げ。空前のブームは定着するのでしょうか?(GettyImages)

 新型コロナウイルス感染症の拡大によって、多くの飲食店が打撃に見舞われている中、空前のブームが続いている唐揚げ店。新型コロナウイルス発生後の在宅需要の増加に伴い、唐揚げ専門店が増加の一途をたどり始めてからはや1年、その勢いはとどまることを知らない。果たして唐揚げは一過性のブームなのか?それとも定着の兆しがあるのか?今回は、唐揚げ市場の最新の動向や売り上げの仕組みについて考察する。(フリーライター Sayah)

■この1年で店舗数は27.7%も増加 今も成長し続ける唐揚げ市場

 日本唐揚協会の調査(※1)によると、2021年4月時点での全国の唐揚げ専門店の数は推定3123店舗にも上るという。これは2018年の1408店舗と比較すると、3年で約2.2倍まで増えたということを示している。また、2020年の時点では2445店舗であったことから、この1年で27.7%も伸びたということになる。

 この数値を見ても、新型コロナウイルスの発生当初にとどまらず、唐揚げブームはいまだ健在であり、着実に拡大しているようにもみえる。むしろ、現在は第2フェーズに入っていると言っても過言ではないだろう。

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テイクアウトvs自炊、コスパが良いのはどっち?