■この冬をいい機会にボーナスありきの家計を見直そう

 ボーナスが支給される前にCさんは収支を試算し、やりくりが行き詰まる可能性を実感して肩を落としていました。ですが、改善する策がないわけではありません。今以上にひどい状況になる前に、自分の家計がボーナスありきで運営されている現状を知ることができたことは、むしろラッキーだったといえるでしょう。

 ボーナスは家計の良好度を測るバロメーターでもあります。この冬のボーナス事情でやりくりに不安を覚えた人は、家計の良好度が低かったことを自覚し、毎月の家計を黒字化するよう、改善を試みましょう。ピンチはチャンスに変えられます。ボーナス時期のピンチは、これからの家計を良好にするための機会に変えていくのです。

 新型コロナに関しては、いつ頃落ち着きを取り戻せるか予測ができません。ですから、次の夏、その次の冬のボーナス時に同じような困りごとを抱えないよう、今から行動に移していただきたいと思っています。(横山光昭:家計再生コンサルタント)