写真はイメージ(GettyImages)
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 新型コロナウィルスの影響で、世の中が大きく変わりつつある。そんな変化の激しい現代において「子どもに何をしてあげられるか」と悩んでいる親は多いのではないだろうか。

 そこで、これまで教育を軸に取材を重ねてきた著者が、教育学から心理学までさまざまな資料や取材を元に、「家での勉強のしかた」から「遊び」「習い事」「運動」「食事」まで、子育てのあらゆるテーマをカバー、「いま、最も子どものためになる」ことを『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(加藤紀子著)にまとめた。

 発売早々、高濱正伸氏(花まる学習会代表)が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評するなど話題騒然の1冊だ。

■「マインドフルネスの習慣」を取り入れる

 マインドフルネスとは、坐禅の瞑想を起源とする瞑想法のひとつで、最先端の脳科学や精神医学の分野で研究されています。

 マインドフルネスでは、「いま、この瞬間に起きていること」に意識を向け、それをあるがままに受け入れ、脳の疲れをリセットします。すると、不安や緊張、プレッシャーといったストレスが軽減され、心がよりポジティブでリラックスした状態になるので、幸福度が高くなるといわれています。

 マインドフルネスは世界中のエリートやトップアスリートたちが実践していることで注目されるようになり、現在は発祥の地であるアメリカをはじめ、世界各国の教育現場にも取り入れられています。さらに、オランダ・エラスムス大学の研究チームによると、1日10分程度のマインドフルネス瞑想には創造性を高める効果があることもわかってきました。

 親子で一緒にやると、子どもに習慣付けしやすくなります。また、桜美林大学の身体心理学者、山口創教授は、子どもにストレスをもたらす最大の原因は親のストレスであり、親がマインドフルネスを実践すれば、子どものストレスも軽減できるといっています。

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親子で「瞑想」するにはどうすればいい?