■有効期限を延ばす方法も?


 
 さらに、できれば政府に改善してほしいのがクーポンの有効期限だ。宿泊ありの場合は宿泊日とその翌日、日帰りの場合は当日のみ。しかも、チェックイン前には受け取れない(電子も当日15時以降)ので、宿泊地に到着する前に使うのは難しく、翌日までになんとか使い切るしかない。そのため、出発までに「どこで使えるのか?」を前もってチェックしておく必要がある。

 しかし、こんな方法もあった。「Go Toトラベル事業 Q&A 集」にこんな記載がある。

Q 観光施設の年間パスポートや有効期間が地域共通クーポンの利用可能期間を超える企画乗車船券などについては、地域共通クーポンは利用できますか。

A 地域共通クーポンの利用可能期間を超えるものであっても、その有効期間が地域共通クーポンの利用可能期間に含まれていて(重なっていて)、旅行中に利用されることが予定されるものは、地域共通クーポンの利用対象とすることができます。

 つまり、旅行先でレジャー施設を訪れ、その日に年間パスポートをクーポンで購入するのは問題ないというわけだ。買うのは旅行の翌日までだが、レジャーを楽しむ期間は延長できることになる。ただし、施設側がパスポート購入代をクーポンの対象にしている必要があるので、なかなかハードルは高い。

 ちなみに地域共通クーポンで購入できないものには、宝くじや金券(ビール券、図書券、旅行券、切手、収入印紙、店舗が独自に発行する商品券等)などがある。マッサージ店の回数券等は「店舗が独自に発行する商品券」にあたると思われ、残念だ。

 さて、最後にもうひとつ。ネット予約でランチ時間帯500円、ディナー時間帯1000円相当のポイントが付与される「Go Toイート」だが、飲食店が「Go Toトラベル」の地域共通クーポンの対象店なら、それを支払いに充てつつ、「Go Toイート」のポイントを受け取ることが可能だ。旅行先の飲食店を事前にネットで予約しておき、受け取ったクーポンをそこで消費し、さらにイートのポイントを受け取ることができる。

 とはいえ、「地域共通クーポンの使える場所を調べなきゃ」「イート対象の店を調べて予約しなきゃ」「有効期限までに全額使い切らなきゃ」と考えながらの旅行は実にせわしない。クーポンもポイント付与も大変ありがたいが、ただのんびり旅を楽しみたいと思ってしまうのは筆者だけだろうか。