9歳のときに習った合気道をきっかけに武術と人体のしくみに強い関心を持つようになる。「どうすれば合理的に体を使うことができるのか」を探求し、13歳から少林寺拳法を始め、17歳で高校日本一、大学では全日本3位となる。
大学卒業後は一般企業に就職。バイク事故に遭い、リハビリの一環で立ち寄ったストレッチ店の施術に感動。体を合理的に動かす感覚を思い出し、「この感覚をもっと多くの人に届けたい」と一念発起し、ストレッチトレーナーとしての道を歩み始める。
「ストレッチは筋肉へアプローチするもの。筋肉の構造を完ぺきに理解することが必須」という思いから、独学で人体解剖学を学ぶ。顧客の多くは、受付、テレアポ、事務といった「1日中座りっぱなしのデスクワーカー」たち。前屈で指がつかないようなカチコチの筋肉をほぐしてきた。「合理的な解説とアプローチで納得できる」「以前よりも格段に体が動くようになった」「痛くないのにすぐ効果を感じられる」といった口コミもあり、独立開業して3ヵ月目から新規予約ができない状況へ。新規客のリピート率は9割を誇る。
Twitter:@nst_nakata
人間は座っている「だけ」で疲れる。
肩コリ、腰痛、首コリ、猫背、むくみの原因は「座り仕事」だった!
「ただ座っているだけなのに、なぜ疲れてしまうのか」。
その答えはシンプルで明快。
「筋肉は動かさないと硬くなる。硬くなると、血流が悪くなり、コリが生まれる」。
硬くなった筋肉を徹底的にほぐし、コリをとる。それにはストレッチしかない。
『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』の著者、ストレッチトレーナーのなぁさんに「座り仕事」のしつこい疲れのとり方を聞いた。
●一石二鳥のすごいストレッチ
「膝が痛い」と訴える人には2パターンあります。
日ごろから運動をしていて、膝を酷使しているために痛みを覚える人と、日ごろ膝をまったく使っていないために、歩くだけで痛みを覚える人です。
ここではもちろん、後者にスポットライトを当てて話を進めます。
膝関節を伸ばすときに活躍するのが、前ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)です。【図1】の筋肉イラストを見てください。
座り仕事が続くと硬くなり、膝関節の可動域が狭まります。すると、膝関節の動きが不安定になり、クッションの役割を果たす軟骨が傷つき、「痛み」として表れるのです。
加えて、大腿四頭筋が硬くなると、骨盤が前傾し、「反り腰」になります。腰に強い負担がかかり、お腹がぽっこりと出てしまうので、ストレッチでほぐしてあげましょう。膝と腰の痛みを同時に解消します。
では、ストレッチをご紹介します。【図2】を見てください。
ステップ(1)
膝を椅子の上に乗せる
ステップ(2)
足首をつかみ、そのままゆっくりと体重を前にかける。反対側の足も同様に行う
【ポイント】
「足を引っ張る」のではなく、「腕を前に引く」ようにする
以上です。大腿四頭筋は大きな筋肉なので、硬くなったときの弊害を感じやすいです。常日ごろからよくほぐしてあげましょう。