●雅子妃の「海外ブランド好き」は質素な内情が理由だった!

 皇太子さまが「一生かけてお守りする」というプロポーズをされたのは、本当に一途な恋の結果であり、その後、体調を崩された雅子さまを守り通したのも、責任感ある人柄からなのだと思います。

 今でも、女性週刊誌を中心に皇室ファッションは、大変な関心事です。しかし、皇室は意外に質素だということも取材で知りました。一度だけ食事をご一緒させていただいた高円宮さまは、こうおっしゃっていました。

「東宮と違って、わが家などは予算も少ないし、料理人など持てません。しかし、海外からのお客さまは頻繁にこられます。宮家の財産は、普通の人と同様に相続税がかかりますから、絵画など、家に飾る贅沢なものは、そんなに持てません。しかし、お客様は王室の方です。その場合、東宮家から絵画を借りてきて、家に飾ることもあります」

「欧州の王族は、美術への目も肥えていますから、あんまりみっともない絵も飾れません。あちらの王族は、ドレスを着るときは、とてつもない宝石をつけておられることも多いのです。しかし、日本の皇室は質素を旨としています。ですから、着物で真珠という高額にならないファッションが中心になるのです」

 雅子さまと紀子さまのファッションにも、それこそ、皇室の予算問題がからんでくるといいます。

「雅子さまの場合は、体調がすぐれない時期が多かったので、外遊だけでなく、いろんな公務に参加できるかどうかギリギリまで決まりません。ということは、そのために着る服装について予算がおりないということなんです」

「雅子さまが海外ブランドを着用することが多いという批判が起きましたが、予算がおりないので、外務省時代に購入していた海外のブランドファッションを作り直して着ておられるのです。紀子さまは、その点、公務外出は早目に決まるので、新調される機会も多かったと思います」

 そういえば、皇太子さまは、自宅開催のお見合いが続くと、月末には「今月は予算を使ったでしょうから、ランチはカレーライスでいいですよ」と、必ずおっしゃっていたそうです。