彼女から転職か破談を迫られ、その20代の職員は転職していきました。人の良い職員だったのでもったいないと思いました。からかった本人たちは酔っ払っていて記憶にないと言っていて、ひどい話です。結局、結婚式に呼ばれた同僚はいませんでした」

 パワハラな職場を取るか、まっとうな感覚を持った伴侶を取るか。20代の彼が英断をしたとしか思えない。

●SNSに流出する現代の忘年会

 SNS普及後の失敗談を語るのはDさん(40代男性)。

「男臭い不動産会社なので、忘年会で服を脱ぐなどハメを外す社員がいるのはいつものこと。数年前ですが、同じ店に居合わせた客と社員が揉めてしまい、SNSにさらされたんです。けんかの様子だけではなく、われわれの騒ぎ方も含めて。内容は若干悪く盛られていましたが、実際盛り上がって大声を出すなど騒いでいたのは事実なのでしょうがない。社名もさらされて、年明けの新年会は自粛されました」

 忘年会シーズンは団体客が多い。完全個室や貸し切りの場合でなければ、他の客に迷惑をかけてしまうこともあるから気をつけたい。

 また、SNS関連ではこんな話も……。

「うちの部署は普段から仲が良くて、その中でも仲が良い男女がいたんですが、忘年会で男性の方がふざけて女性に膝枕してもらっていたんです。で、その様子が、他の社員がアップしたインスタの写真に見切れてたんです。

 その後、それを見てしまった男性の妻が激怒。年末年始の空気が最悪だったそうです。アップしてしまった上司は『ごめん、ごめん』ぐらいの軽い感じでしたね」(30代男性)

 スマホという、すぐに撮影や録音ができる機器を誰もが懐に忍ばせている時代。いっときの酔いで羽目を外すと、あとで大変なことになりそうだ。それにしても、SNSへのアップは慎重になってほしいもの。

 ここまで読んで、自分の過去の失態を思い出した人もいるかもしれない。筆者も、過去の忘年会で調子に乗って飲みまくり、小一時間トイレにこもった経験を思い出した。年忘れとはいえ、若き日の失敗は繰り返さないようにしたい。