彼女が自身のSNSでシェアしていたのを、メンバーが見つけて1~2時間後には記事を非公開にさせたのですが、すでに魚拓が取られていていまだに閲覧できます。みんなでやってきたことがパーというわけではないけど、よその人たちに手の内を明かしたことになり、大きな損害ですよね……。

 どうしてWebの会社に勤めているのに、そんなばかなことをしたんだと思い、彼女に聞いたところ、『読者にとって役立つ記事を書きたかった』『ブログのPVを増やしたかった』と悪びれる様子もありませんでした。常識外れすぎてあきれましたね」(30代男性)

 皆で魂を込めて作ってきた戦略、育ててきたメディアの舞台裏が、勝手に世界中に発信される――そんなことがあれば、他のメンバーの士気が急激に下がる可能性もある。「自分がそうしたいから、する」というような、身勝手な欲望だけで行動に移すのも、モンスターに共通する要素だろう。

●モンスター中途採用社員に遭遇したら私たちはどう対応すればいいのか

 他にも、「残業代を稼ぐためにわざとゆっくり仕事をしている。日中は余計なことをして時間を稼いでいる」「自分がイラッとした相手の悪口を言いふらす」「会社の備品を勝手に持ち帰る」などのモンスター中途採用社員エピソードが寄せられた。

“モンスターレベル”はそれぞれ違うが、深い関わりを持たないほうが安全な人々である。ただ、彼らが同僚である限り、まったく関わらないということは不可能だ。

 あくまで表面的に関わるだけにとどめ、決して深入りをしないよう、関わるときは慎重に振る舞うこと。そして、「危険だな」と感じたり、違和感を抱いたりしたら、彼らをひそかに観察し、損害を被る前にリスクの芽を摘むこと。モンスター中途社員らしき人を見つけたときの鉄則である。