●24時間、トライしてみる

「気が散らないiPhone」は実験として試すこともできる。一生使い続けることを誓う必要はない。24時間、1週間、1ヵ月でいいからやってみよう。

 メールやブラウザがどうしても必要になるときもあるだろう。そういう状況になったら、用事に必要なアプリを一時的に有効にすればいい。肝心なのは、スマホに使われるのではなく、主体的に使うこと。そして用事が終わったら、その機能を「オフ」に戻そう。

 気が散らないiPhoneを、あなたもきっと気に入ると思う。始めたばかりの読者もこう言っている。

「機能を減らしたスマホを1週間使っているが、最高の気分だ。もっと不便かと思っていたが、そうでもなかった」

 別の読者は、気が散らないiPhoneの使用前・使用後のスマホ利用時間をアプリで追跡して驚いたそうだ。

「メールとサファリを無効にしてから、スマホに向かう時間が1日2時間半かそれ以上減った」

 これはかなりすごいことだ。簡単な変更のおかげで毎日1、2時間も取り戻せるなんて!
 気が散らないiPhoneの何よりも大きな見返りは、主体性を取り戻せることだ。無意識に受け入れてしまっているデフォルトを変えさえすれば、スマホはあなたのしもべになる。本来そうあるべきなのだ。

(本原稿は、『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』<ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著、櫻井祐子訳、ダイヤモンド社>からの抜粋です)

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僕らは何者で、これはいかなる本か?