住居費はやむを得ないとしても、夫婦に乳幼児1人の世帯なら食費に毎月7万5000円はかけすぎです。ほとんど乗っていないマイカーも不要。通話はほぼゼロの大手キャリアのスマートフォンや、保障が過多気味の生命保険など、全て必要なのでしょうか。

●生活レベルを把握し見合った支出にすべき

 自分の生活レベルをきちんと把握し、それに合わせた支出にしなければ、いつまでたっても家計は改善はしません。「時期がくれば妻の収入はもっと増えるはず」といったところで、それはいつのことなのか分からない希望の話。それよりも、今の現実をきちんと冷静に見なければ意味はありません。

 家計相談に来ていただいただけ、まだ見込みがあるとも言えますが、少しでも早く意識を変え改善する必要があります。

 生活をしていると、家族が増えたり成長したり、病気やケガなどに見舞われたりとさまざまなライフイベントがあります。その都度きちんと向き合って家計を見直さなければ、家計はあっという間に破綻します。

 その際には小手先の対応ではなく、根本的に見直す必要があります。それまでの生活に縛られるのではなく、それらを捨ててゼロからやり直すくらいの意気込みがほしいものです。

(家計再生コンサルタント 横山光昭)