「35歳までにリーダーを経験していない」ことが転職の「足枷」になりうる理由 (2/3) 〈ダイヤモンド・オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

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「35歳までにリーダーを経験していない」ことが転職の「足枷」になりうる理由

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「このまま、今の会社にいていいのか?」と思ったら…(※写真はイメージ)

「このまま、今の会社にいていいのか?」と思ったら…(※写真はイメージ)

【図1】

【図1】

北野唯我(きたの・ゆいが)
兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。TV番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる。2018年6月に初の単著となる『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』を出版。

北野唯我(きたの・ゆいが) 兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。TV番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる。2018年6月に初の単著となる『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』を出版。

●経験を取るか、伸びているポジションを取るか

 頂いたDMによれば、相談者の方は、建築士という仕事自体は好きだという。
だからここでは、建築という軸をずらさない前提で、どのようなキャリアを身につけられるかを考えてみたい。

 具体的に、どうすればいいか。方法は大きく2つある。

 ひとつが、「成熟しているように見えているけど伸びている場所」を探し、そこにピボットすること。

 僕の友人の弁護士で、ITやベンチャーを専門に扱うファームに転職した人がいる。伸びている会社、たとえば、マネーフォワードやfreeeの案件を手がけられれば、今後同じFintechの分野で新しいベンチャーが上場するとき、大きな弁護士事務所を差し置いて、ケーススタディが溜まっているそのファームが選ばれる可能性は十分にある。

 これは、「弁護士業界」という成熟産業の中で、伸びている分野を見抜きポジションを取った例だ。
弁護士も建築士と同じ「士業」だ。建築の仕事でも、伸びている事務所や、あるいは同じ事務所の中でも、伸びている部署があるはずだ。

 まずやるべきは、同じ建築の業界の中でも特出して伸びている、おもしろいことをやってる会社を調べていくことだろう。おそらくこれをやっていない人は少なくないはずだ。

●35歳での転職は、おのずとリーダーシップが求められる

 もうひとつは、『転職の思考法』にも書いたが、「経験」を取りに行くアプローチだ。
 キャリア形成に役立つ経験とは何か?わかりやすくいえば、リーダーシップをとる、プロジェクトをマネジメントするなど「人をまとめる」経験を積むのは、シンプルだが有効な方法だ(他にも、伸びている産業で働く経験を積むだけでも自分のマーケットバリューはあがるのだが、詳しくは本を参考にしてほしい)。

 以前、LINEに勤める方とお話する機会があった。彼いわく「あと1~2年くらいでマネージャーに上がれなかったら、転職しようと思っている」そうだ。というのも、彼はいま35歳なのだが、今まで一度もチームのマネジメントをする経験がなかったらしい。彼は今、面接官として採用に関わることもあるが、そのとき、候補者が35歳を超えてチームのリーダーの経験がないと聞くと、やはり「この人大丈夫かな?」と不安になるそうだ。そして、それは裏を返せば自分のこれからについての不安でもある、と。

 たしかに、雇用する側からすると、やはり35~40歳程度であれば、マネージャーや事業責任者のポジションで募集することも多い。その経験を積んでいないとなれば、当然、選択肢は限られてしまう。だから、建築士の方の場合もそういう経験を積極的に取りにいくというのはひとつの選択肢となるだろう。もし、その経験が今の会社で得られないというのであれば、会社を変えるのも一つの手だ。

 建築士をはじめ、弁護士、会計士、税理士、医師、建築士など数多くの士業は業務独占型の資格である。つまり、翻訳者が必ずしも「TOEIC●●●点以上」という資格が必要ではないのとは違い、業務に就くにあたって必ず資格が必要になる。その分、資格を持つ人で独占的に業務を分け合う。こういう構造だ。

 そのせいかわからないが、「士業」に就く人は、どちらかといえば目の前の現実から「積み上げベース」でキャリアを考える傾向がある。つまり「自分の技術は何なのか」を突き詰め、マーケットインで自分のキャリアを捉える視点が乏しいことが多い。

 まず、資格はそれだけでは「コモディティ」であることを受け入れる。そしてマーケットと向き合い自分のキャリアを逆算すれば、成熟産業でも、勝ち目は見えてくるはずだ。


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