【3】俺様何様男 「上から目線」でプライドを保ち、相手からの反論を“宣戦布告”とみなす

「俺がルール」という発想の「自分大好き人間」にも、“幸運”はなかなか訪れない。このタイプは常に“自分が一番”なのだが、厄介なことや面倒なことが起こった時には、往々にして誰かに責任をなすりつけて逃げようとするので、最終的には人が逃げて行く。

「おまえのせいでこうなった」「俺にはこうなる(=失敗する)ことが最初から分かっていた(けど思いやりで言わないでやっただけ)」という言葉が口から出やすい。

 この御仁が“幸運”を遠ざけるポイントは「指摘を嫌う」ことにある。非を認めず、上から目線で振る舞うことでプライドを保っているので“反論”を“宣戦布告”とみなす傾向があるのだ。

「人の意見に耳を貸さない」ということは、即ち、学ぶチャンスを逸していると同義語になるので、いつまで経っても成長しない。

 成長を止める男からは人が去り、従って“幸運”も遠ざかってしまう。

【4】「だって僕ちゃん、男の子だもん」男 「非生産的な仕事は女の領分」 なぜならママがそう言うから…

 他人の時間や愛情を“搾取”していることを何とも思わず、むしろ当然だと思っている、まるで幼児のようなタイプがこれに当たる。

 一例を挙げれば、母親に過保護に育てられた男がそうだ。

 ある30代の共働き夫婦の妻から聞かされたトイレ掃除に関する話を紹介しよう。夫がトイレを汚すので、夫に掃除をするようにお願いしたところ、こう言い返されたという。

「おふくろは親父にトイレ掃除をさせたことはないぞ!(女の仕事だろ?)」

 さらに、ご丁寧に姑(専業主婦歴40年)からの援護射撃が入ったそうだ。

「ちょっと嫁子さん、ウチの子にトイレ掃除を命じたそうじゃない?」

 この夫の言い分は「トイレ掃除などに代表される“非生産的”な仕事は女の領分。なぜなら、ママがそう言うから。それが嫌ならば“生産性ある仕事”を主に担っている、俺様と同額を稼いでから物を言え」なのだそうだ。

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人生における重大事項の優先順位がつけられない