もう1つは、その戦闘力を発揮しても「スッキリさわやか」になる人は誰もいないという事実だ。人は“怒”から“喜”のモードへと、簡単には“急速解凍”できないのである。切り替えができないために、“怒思考”の中にずっと居続けなければならないことは、さらなるエネルギーの消耗を意味する。

 “幸運”は基本、“陽気”に満ちた場所に向かって集まってくるものなので、せっかく運が向かって来ていたとしても、“怒思考”の中にいるあなたを見るや、幸運は全力で方向転換していくだろう。

【2】保険担保男 相手の「幸運」に対しても水を差す言動をしてしまう…

 性根がネガティブ思考の人を指す。何か自分にとって“良い出来事”が起こったとしても心から喜ぶことはなく、むしろそのことを“不幸の前触れ”と解釈するタイプがこれに当たる。

 このタイプかどうかを見極めるには、神社で彼に「おみくじ」を引いてもらえばいいのだ。そこで「大吉」が出たとしよう。彼が素直に喜ぶかどうかである。喜ぶよりも先に「悪いことの前触れ」「これが絶頂で、後は落ちるだけ…」的な感想を言うタイプならば、彼に幸運は寄り付かない。

 せっかく神様が幸運のお告げを伝えてくださっているのに、自らが“不幸のお告げ”と解釈するならば、神様も呆れて去って行かれることだろう。

 なぜこういう思考になるのかといえば、自信がないから「怖い」のである。

 いつも「悪いことが起きるに違いない」と思っていれば、本当に悪いことが起こったとしても「想定内」。必要以上のショックと落胆を防ぐ効果が期待できる。つまり、この「怖さ」を軽減するために、わが身の周りに常に“保険”をかけて自分自身を守っているのだ。

 幸運は「今、この瞬間を喜べる人」が好きだ。リスク管理をし過ぎると、“石橋を叩きすぎて壊す(用心深くなりすぎたために失敗する)”ことになりかねない。

 こういう男はあなたの「幸運」に対しても、すぐに「水を差す」言動をしてしまい、あなたからも「幸運」を逃がしてしまうだろう。

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相手からの反論を“宣戦布告”とみなす