けんすう(古川健介)1981年6月2日生まれ。2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップの代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡。2006年、株式会社リクルートに入社、事業開発室にて新規事業立ち上げを担当。2009年6月リクルートを退職し、ハウツーサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(のちに株式会社nanapiへ社名変更)代表取締役に就任。
けんすう(古川健介)
1981年6月2日生まれ。2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップの代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡。2006年、株式会社リクルートに入社、事業開発室にて新規事業立ち上げを担当。2009年6月リクルートを退職し、ハウツーサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(のちに株式会社nanapiへ社名変更)代表取締役に就任。
尾原和啓(おばら・かずひろ) 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)、Fringe81(執行役員)の事業企画、投資、新規事業などの要職を歴任。現職の藤原投資顧問は13職目になる。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。著書に『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』(NHK出版)、『モチベーション革命』(幻冬舎)などがある。
尾原和啓(おばら・かずひろ)
1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)、Fringe81(執行役員)の事業企画、投資、新規事業などの要職を歴任。現職の藤原投資顧問は13職目になる。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。著書に『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』(NHK出版)、『モチベーション革命』(幻冬舎)などがある。

 グーグル、マッキンゼー、リクルート、楽天など12回の転職を重ね、「AI以後」「人生100年時代」の働き方を先駆けて実践する尾原和啓氏。その圧倒的な経験の全てを込めた新刊、『どこでも誰とでも働ける』が発売直後から大きな話題となっています。

 同書の刊行を記念しておこなわれた、リクルート時代をともにした起業家・けんすう(古川健介)氏との対談をお届けします。(構成:田中幸宏/撮影:疋田千里)

●1日の20%は社内をウロウロすると決めていた

――そもそもお二人はいつからお知り合いなんですか?

尾原:ぼくは、けんすうがリクルートに入社してくることを人事から聞いて、「あの“したらばJBBS”の社長が来るだと?」ということで、待ち伏せしていました。

けんすう:ぼくが2006年4月に入社で。

尾原:ぼくはその少し前の2005年10月から。

けんすう:尾原さんがすごいのは、自分の部署にいないで、いつもいろんなフロアにいて、そこらじゅうで立ち話的なことをしまくっていたですよ。だから部署は違ったんですが、ぼくもよく話をしていました。

尾原:当時ぼくはインターネット・マーケティングオフィスという、各事業部を横断してインターネットを見る部署にいたので、1日の20%は社内をウロウロすると決めていたんです。

けんすう:タバコ吸わないのに、各階の喫煙所に15分ずついて、「おお、尾原」みたいな感じで声をかけられて。そうすると、尾原さんに聞くと社内の情報がわかるから、みんな聞くわけです。本来であれば、若手も真似できる仕事の仕方だと思うんですけど、あれができる人はなかなかいないですよね。

――サボっているようには見えないんですか?

けんすう:サボっているように見えてました(笑)。

尾原:だって、ぼくの価値は各事業部のインターネットの集客コストを効率よくすることなので、あっちからこっちに知見をもっていけば、数字を稼げますから。

けんすう:つねにサボっている人が仕事をしていると、「お、仕事している」と思ってもらえるということもありますよね。

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どうしてみんなはオッケーと言ってくれたわけ?