●著者からのメッセージ 【AIは、神のギフトか? 破滅者か?】

 みなさま、はじめまして。

 今回、『マルチナ、永遠のAI。――AIと仮想通貨時代をどう生きるか』 を執筆した作家・ITライターの大村あつしと申します。

 私はこれまでに多くのIT書籍を出版しました。おかげさまで売上総計は150万部を超えていますので、もしかしたら、私のエクセルの解説書をお読みになった方もいらっしゃるかもしれません。

 一方で、2007年に出版した初の小説、『エブリ リトル シング』は、海外でも翻訳出版され、2回の舞台化(2008年井上和香さん、2009年内山理名さん主演)も実現しました。

『エブリ リトル シング』の第1話の「クワガタと少年」という作品は多くの小中学校で授業の教材になっていますので、私のことはご存知なくても「クワガタと少年」をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 IT書籍という仕事に直接役立つ即効性の高い本。

 小説のような楽しくて、時に読者の人生観までをも変えてしまう本。

 どちらも愛してやまない私は、2016年に大きなチャレンジをする決心を固めます。

 それは、ビジネス知識と小説を融合させるというものです。

 元々、2006年に地上波で「IT その扉の向こうに」というAIとIoTの番組の司会をさせていただいて以降、その方面に傾倒していた私は、テーマはAIと仮想通貨にしようと思い立ち、それからは自分の持てるすべてを1冊の本に注ぎ込みました。

 それが、『マルチナ、永遠のAI。――AIと仮想通貨時代をどう生きるか』 です。

『マルチナ、永遠のAI。』 は、東京オリンピックが開催される2020年に私たちはどのような生活を営んでいるのかを、正確な技術論と、その道の世界的権威の見解をもとに緻密に描いた作品であり、SFではありません。

 AIや仮想通貨が築くであろう近未来を先取りして体験し、知識として血肉にしていただけるように精一杯執筆いたしました。

 また、そうしたノウハウは完全に小説の一部として描かれていますので、純粋な「エンターテインメント作品」として楽しんでいただけたら、著者として身に余る光栄です。

 さて、IQ1万の美人AI「マルチナ」は、神のギフトか? それとも破滅者か?

 この答えをご自身で見つけていただけたら、これ以上の幸せはありません。

大村あつし
 IT書籍から小説まで幅広く手がける作家・ライター。エクセルのマクロ言語の解説書の売上部数は150万部を超えている。1997年に、その後国内最大規模となるマイクロソフト・オフィス製品のポータルサイト「moug」を一人で立ち上げる。2003年にはIT系資格試験の「VBAエキスパート」を中心メンバーとして創設。2007年に処女小説『エブリ リトル シング』が17万部のベストセラーとなり、中華圏や韓国での翻訳出版や2回の舞台化(2008年井上和香、2009年内山理名主演)。『エブリ リトル シング』は、第1話の「クワガタと少年」が多くの私立中学の入学試験に出題され、全国の予備校で話題となり、YouTubeで再生回数が18.5万回の人気動画に。第2弾小説の『無限ループ』も5万部に。2006年に、TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)やテレビ神奈川など全国13の独立放送局で、AIとIoTをテーマとした90分の特別番組「IT その扉の向こうに」の司会に抜擢されたことでAIやIoTに傾倒する。著書に、ベストセラーとなった『かんたんプログラミングExcel VBA』シリーズ(全16冊)、『Excel VBA本格入門――日常業務の自動化からアプリケーション開発まで』『人生は数式で考えるとうまくいく』『仕事がうまくいく0.7の法則』など多数。静岡県富士市在住。