(1)ミーティングや外出は日程を絞って固める


 ミーティングや外出は相手があってのことですが、すでに決まっているなら、その日に固めて入れます。特に外出が伴うミーティングは移動時間もかかるので、同じ地域で固めてしまうのが得策です。

 「ちょうどその日、近くにおりますので、ミーティングはこの時間でいかがでしょうか?」と言えば、よほどの先約がない限り調整してくれます。「1日中事務作業」「1日中ミーティング」「1日中外出」としたほうが、必要なものの準備や持ち物、服装などで悩む必要がなくなります。1つのことに集中したほうが時間を有効に使えます。

(2)1週間の疲れ度合を想定して日程を固める
 若いときは体力があるので気になりませんが、年齢とともに確実に疲労はたまりやすくなります。

 私は30代前半の頃、事業再生のプロジェクトに携わっていました。1日の睡眠時間は2時間程度。体力があり余っていたので普通に仕事ができている感覚でしたが、曜日が進むにつれスピードや質は確実に落ちていきました。体力的に大丈夫でも、徐々に疲労はたまります。考える仕事は午前中、金曜の午後一番は簡単な事務作業と、メリハリをつけて仕事を固めておくのが得策です。

(3)その日の「気分」を想定して予定を固める
 苦手な相手との打ち合わせ、ストレスのかかる会議の前は気が重くなります。そうした予定は固めず、「気分が乗る/乗らない」の視点で、気分転換できる予定を差し込みましょう。

 週の真ん中と終わりにあたる水曜や金曜に「おいしいランチを食べに行く」「趣味の時間を確保する」「予定を入れて直帰する」など、楽しい予定を入れるのもオススメです。その時間を楽しむために、事前にやるべきことはやっておこうという気持ちになり、集中力だけでなく生産性もモチベーションも上がります。(松本利明:人事・戦略コンサルタント)

【参考記事】
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?

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