「老後資金3000万円」は毎月いくらの貯金でつくれるか?

【図表1】この表のアミ掛け部分が、目標の3000万円を達成できる組み合わせです
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【図表1】この表のアミ掛け部分が、目...

「節約してるのになかなかお金が貯まらない……」「老後の資金づくり?何もやれていないんだけど……」「資産運用の情報が多すぎて、何から手をつければいいのか……」そんな家計の悩みをお持ちの人も多いのでは?ずぼらな人でも簡単にできる「家計システムのつくり方」を解説した、ロサンゼルス在住のFP主婦・岩崎淳子氏の最新刊『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』より、内容を一部抜粋してお届けする。

●それぞれの資産にはそれぞれの「役割」がある

 みなさんの家計をバランスシートで表してみた場合、左側の資産の項目には、預貯金、外貨預金、株式投資、終身保険、学資保険、家、自動車など、いくつかの資産が入っていると思います。「資産が資産を生むしくみ」=資産形成エンジンを最適化するときは、これらのパーツ(=資産)を次の2つの視点で整備していきます。

視点(1)資産の機能に沿った正しい使い方がなされているか
視点(2)安定してお金を生み出す資産が組み込まれているか

 今回は(1)資産の機能について解説しましょう。それぞれの資産にはそれぞれの得意分野・不得意分野があります。

 たとえば、現金の得意分野は、すぐに支払いに使えることです。もしも支払いが必要になれば、お財布から取り出して、相手にお金を支払うことができます。

 逆に、家という資産は、生活スペースの確保という大切な役割がありますが、お金にはなかなか替えられません。いますぐお金が必要だというときに、家を売ってお金を用意しようとする人はまずいません。買い手がつくまでにはしばらく時間がかかるでしょうし、いろいろな手続きもしなければならないからです。このような「換金のしやすさ」のことを流動性といいます。流動性の高さは現金の最大の強みであり、「いつでもすぐに使えること」こそが現金のすぐれた機能なのです(一方、家という資産の流動性はそこまで高くはありません)。

 資産形成エンジンを構築し直していく際には、それぞれの資産が持っている特性に応じた使い方をしなければなりません。

 資産の適材適所を考えるときに、私たち日本人が最もミスを犯しがちなのが預金と保険です。ひとまずは預金にフォーカスしていくことにしましょう。


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生活費6ヵ月以上の預金は「貯めすぎ」である

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