そしてもう一つ。僕が学生時代、コンサルティング会社でアルバイトをしていた時のことをお話しします。

 10人ちょっとの小さな会社で、誰もが忙しそうに日々過ごしていました。当時その会社には、優先順位が低く未着手だけれども、本当は手がけたいデータの調査・リストアップの仕事がありました。その時もちろんアルバイトの僕にも任されて担当している業務はあ りました。しかし調査・リストアップも「誰かがやらなきゃいけないこと」なのです。にもかかわらず誰も着手していないのは、逆にチャンスだと思ったのです。僕は社長に「やります」とお伝えし、当時の僕なりに一生懸命取り組みました。

 今思えば、20歳そこそこでしたし、きっと社長の満足のいく出来栄えではなかったかもしれません。けれども、それを機に、あれをやってみるか?これをやってみるか?と次のチャンスをいただけるようになりました。「落ちているもの」への目配り、そして行動することが評価されたのでしょう。

 目の前に落ちているゴミをまたがない、

 それが大事。

 落ちているゴミをまたがない、という姿勢は活躍するビジネスパーソンに必要な要素。

 そしてそれ以上に、20代でチャンスや役割を任されていく上でも大事なことだと思います。

秋元祥治:岡崎ビジネスサポートセンター・OKa-Biz センター長/NPO法人G-net理事(創業者)