●目の前に落ちているゴミをまたがない

 日々の仕事の中にも「落ちているもの」がありますよね。それぞれ業務の担当領域がはっきり定められていると、そのどこにも位置づかない中間的なもの。あるいは、新しい事業課題なんかもそうかもしれません。もちろん自分の担当業務の中にも目標や、時にノルマもあるでしょうから、気がついてもなかなか手がつけられない、ってことありますよね。

 小さなことですが、会社の掲示物のピンが外れていて見た目によくない、とか、会議の議事録を誰が取る?って参加者が顔を見合わせる瞬間もあるかもしれません。来客後の応接のイスの並びが乱雑なことに気がついた人もいるでしょう。そこで、ピンで掲示物を貼り直すこと。じゃあ僕がと議事録を取り始めること。気がついたからと応接のイスの並びを整えること。

 気がついた時に、手を挙げて動けるか。

 それが、仕事の中で実は多くの人たちに見られていることだと思います。

 「目の前に落ちているゴミをまたがない」ということがとても大事。

 そこにゴミがあると気がついたのならば、拾えばいい。自身がゴミを捨てる担当でないとしても、見過ごすことなくゴミ箱に入れたらいい。気がついた時に、ちゃんと見過ごさずに取り組めるか。

 ほんのちょっとの差かもしれません。

 自身の担当する仕事への評価とは無関係じゃないかと思う人もいるでしょう。でも、周りの多くの人々は、その姿勢を見ています

 まして、20代はこの「ゴミをまたがない姿勢」がとても注目されています。入社して数年は仕事を通じて会社に貢献できることにも限りがあるでしょう。だからこそ気がついたことをそのままにしない、という姿勢そのものを上司や顧客は注目してます。

 往々にして、そういった案件は多くの人がやりたがらないことであったりもします。だからこそ、そこに気がついて取り組む姿勢は人から見られています。

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学生時代、コンサルティング会社でアルバイトをしていた時…