人は日々の忙しさの中で、自分と向き合う時間が持てないばかりか、そもそも自分とじっくりと向き合うことをしていないのはないでしょうか? 私はいままでセミナーやワークショップを通じ、老若男女、多くの方々にこの9マスユイゴンを書いてもらってきました。

 多くの方は、書き出しはゆっくりですが、いったん書き始めると止まらなくなります。中には、涙を流す人もいます。

 そして、書き終えると一様に、「ああスッキリした」とか「自分の人生の全体像がわかった」とか「生きる勇気が湧いてきた」と感動の言葉を口々にされるのです。

●遺言は人生のマイルストーン

 9マスユイゴンは、一見すると変わったカタチをしていますが、これは脳内整理と人生の棚卸しをしながら、短時間で書けるように配慮しているためです。早ければ約90分で書き上げることができます。もちろん法的効力もあります。

 これは遺言と自己啓発とを融合した「遺言の新しいカタチ」なので、肩の力を抜いてリラックスして取り組めます。まんだらに向かって文字を埋めていたら、いつの間にか法的効力のある遺言が書けていた、というのが理想のカタチです。

 遺言することは、お金持ちや一部の高齢者のものだと決めつけ、他人事だと思う必要はもうありません。遺言はわれわれ日本人にとって役に立つものであり、本来、身近であるべき法律行為なのです。

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