同僚を「信頼しすぎた人」の末路

カレン・ディロン著/金井真弓訳ダイヤモンド・オンライン
 あなたは、気の合う同僚に心を許しすぎていないだろうか。だが、それは危険だ。社内政治で同僚に遅れをとる可能性がある。

「社内政治は他人事」と思うなかれ。どのような役職に就き、どのように働いていても、誰もが逃れられないのが社内政治なのだ。平社員、管理職、社長、そして自営業者でさえ避けられない。

 では、同僚を信頼しすぎるとどうなるのか?

社内政治の「隠れたルール」をまとめた話題の新刊『ハーバード・ビジネス・レビュー公式ガイド 社内政治マニュアル』から、一部抜粋して紹介する。

●優秀な同僚を右腕にした「大きな過ち」

 わたしはかなり若い年齢で、うちの部署のトップの地位を与えられました──まだ30歳にもなっていなくて、ほかの部署で同じ役職に就いている人は全員が40代でした。

 だから自分にはあまり経験のない分野を補強するため、とても野心的な社員をナンバー2の地位に就かせたんです。

 理論上は、マットという名のナンバー2は仕事のある面で自分よりもトップの役職にふさわしいと思えましたが、上司がわたしを信頼してくれて、その地位に就かせたかったのはわかっていました。

 1年あまりの間、「マットとは充分によい関係を築けた」とわたしは思っていましたね。

●同僚がこっそり実行した「衝撃の行動」とは?

 彼にはかなり自由に仕事をさせ、責任もちゃんと持たせて知名度も上がるようにさせてきました。こちらも彼の仕事のやり方を見ることで学ぶものが多かったのです。

 けれども、ある日、シニア・エグゼクティブがわたしを脇に呼んでこう言いました。

「マットが社長のところへ行って、『きみの役職に就きたい』と頼んだそうだよ」

 わたしは仰天して傷つきました。

 今にして思えば、マットを立てていたせいで、彼はさまざまな手柄をひとり占めでき、部署内で実権を握ることになったんでしょうね。

 わたしはマットをオフィスに呼び、ドアを閉めて(わが社ではまれなことでした)、こう言ってやりました。

「あなたが何をやったかはちゃんとわかっているのよ」

 マットは口ごもりながら言い訳したあと、開き直って野心をあらわにしたので、「あなたにはがっかりしたわ」とわたしは言ったのです。

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