普及し始めた格安スマホの切り替えるだけで、家計の負担は軽くなる Photo by DW
普及し始めた格安スマホの切り替えるだけで、家計の負担は軽くなる Photo by DW
【図1】1か月あたりの料金
【図1】1か月あたりの料金

●家計に占める割合が急増している「通信費」
 普段、家計相談をしていると、気づくことがあります。ここ数年、スマートフォンやインターネット回線、固定電話の費用といった「通信費」の家計に占める割合が大きく、家計を圧迫している家庭が多いことです。

 そうした家庭が、家計のリストラに取り組む場合、当然、「通信費」から削ることになるのですが、ここで抵抗する男性が少なくないのです。中でも多いのが、スーツをきちんと着て真面目そうな“保守的”な男性です。

 何を抵抗するのかと言えば、大手キャリアのスマホを格安スマホに切り替えること。家計の支出状況を見ながら、削減ポイントの一つとして触れると、口では「格安スマホに変えるのはいいと思うのですが…」と言いながら、納得していないのが見え見え。それ以上、話を進めようとはしないのです。

 奥さんが相談に来られた際には、「夫が絶対に変えたくないっていうので、変えられません」と言われることもあります。

 格安スマホに変えれば支出は減る。多くの人が頭では分かってはいるのでしょうが、実行できないというのは、なんとももったない話です。

 ただ、誰もが変えればよいというわけではありません。仕事で使う場合や、通話をたくさんするといった人は、今までのキャリアとの契約をそのままにしておいた方がいいでしょう。しかし多くの場合、「元を取った」と言えるまで使い込んではいないのが現状ですから、格安スマホに変えた方がいい人は少なくないでしょう。

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