●「終わらせる」ができれば、あなたの雑談力はグッと上がる

 ちなみに、私の著書『雑談力が上がる話し方』で書いた、この「サクッと終わらせる」という雑談の流儀について、「目からウロコだった」「話すハードルが下がった」「雑談に対する自分の偏見に気づいた」といった具合に、大きな反響がありました。

 それだけ、多くの人が雑談の本質を理解していなかったのだと思います。

 相手との間にある空気をちょっと動かすことで、場をほぐすのが雑談の役割。

 であれば、ダラダラと話を続けるのではなく(それはそれで、場の停滞につながることも)、サッと終わらせ、その場を立ち去ることもまた、場を動かし、いい空気をつくることにつながるというわけです。

「会話を終わらせる」ことの重要性に気づいていなかった人は、ぜひこのステップ3の「別れる」までを実践して、雑談の魅力である「後味のよさ」を堪能していただければと思います。

※この記事は書籍『会話がはずむ雑談力』の一部を、編集部にて抜粋・再構成しています。