山本:梅雨時期の失敗でありがちなのが、レインブーツなどの「靴だけが浮いてしまう問題」です。これは、いつもトップス→ボトムス→小物の順番でコーディネートするクセがついてしまっているのが原因です。最後に靴を合わせるから、それだけ浮いてしますのです。『毎朝、服に迷わない』でもお伝えしているのですが、普段から、その日のコーデの主役を決めて組み合わせを考える習慣をつけておくといいですよ。

MB:「今日はこれを着る」と決めて、それを主役にしたコーディネートを考えるクセをつける、と。

山本:梅雨時期なら、靴を主役にコーデを考えてみましょう。靴からスタートして、次にボトムを考えて、トップスを合わせて……という順番でコーデを組むといいですね。

MB:確かに、コーデのバリエーションを考える訓練になりますね。

山本:そうなんです。梅雨時期は傘も大事ですよね。ビニール傘じゃなくて、テンションあがる傘にするとか。

MB:女性はいいなあ。可愛い傘がいっぱいあるから。

山本:傘は2本あるといいと思います。ひとつはピンクや赤などの無地の色鮮やかなもの。オフィスコーデはモノトーンが多いから、鮮やかな傘がアクセントになります。もうひとつは柄ものですね。派手なプリント柄であれば気分もあがります。傘からコーデを考えるのも楽しいですよ。

MB:柄はどんなものを選べばいい?

山本:幾何学っぽいものでもいいし、小花柄でもいいと思います。

MB:僕も『最速でおしゃれに見せる方法』の中で、ビニール傘を月に何本もなくすくらいなら、フォックス・アンブレラというイギリスの老舗ブランドの傘を1本買うのがいいと提案しています。
修理もできますし、5年、10年使うことを前提にしていい傘を持つと、梅雨時期の気分もあがりますから。
山本さん、レインコートはどうですか?女性におすすめの着こなしポイントはありますか?

山本:カジュアルすぎないほうがいいと思います。チェックや赤のレインコートを選ぶ人がいますが、コートのように面積が広いもので派手な色や柄を選ぶといきなりカジュアルになってしまいます。
傘はポイントづかいの差し色として派手でもいいけれど、レインコートはスタンダードな色を選ぶといいと思います。

MB:MBメンズも同じで、スーツなのにマウンテンパーカーを選ぶ人がいるんだけれど……。

山本:結構いますよね。

MB:マウンテンパーカーが悪いわけではないけれど、スーツ姿ならコートがいいですね。いま、来る前にnico and…のショップをのぞいたら、RAINSというインポートのレインコートのブランドがラインナップしていました。スーツに合わせたい男性にオススメのブランドです。