ソフトバンク孫社長「10年続投」のリスクは?

週刊ダイヤモンド編集部ダイヤモンド・オンライン#企業
 ソフトバンクグループで副社長を務めていたニケシュ・アローラ氏が電撃退任した。アローラ氏は米グーグルの最高事業責任者を経て、2014年にソフトバンクへ入社。主に海外の投資事業をけん引し、今年に入ってからは中国・アリババグループやフィンランド・スーパーセルの株式売却で手腕を発揮していた。孫正義社長の「事実上の後継者」と目されていただけに、株主総会前日に行われた突然の退任発表は市場を騒然とさせた。

 アローラ氏退任の理由について孫社長は「2年後の60歳になる誕生日に経営を引き継いでもらおうと考えていたが、まだやり残した仕事があると感じた。あと5年から10年の間は私が社長として率いる必要がある。その間、ニケシュを待たせてはいけない」と語った。「もう少し社長を続けたいという心変わりによる僕のわがまま」が理由であり、今後も同氏とは友好的な関係を続けていくという。なお、アローラ氏は7月1日付で同社の顧問に就任する。

●後継者問題が再燃

 円満退社を強調するソフトバンクだが、アローラ氏をめぐっては海外の投資家グループから利益相反の有無や経営者としての資質、高額な報酬などについて厳しい追及が行われていた。孫社長はこうした声に対し「1000%信用している」とアローラ氏を擁護。6月20日に発表された特別調査委員会による調査結果も「申し立ての内容は評価するに値しない」としていた。だが、アローラ氏の資質に向けられる外部からの厳しい目が孫社長へのプレッシャーとなっていた可能性は高い。

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