●「使命」のない仕事は速くならない

 先日、たまたま読んでいた雑誌にこんな言葉が書いてありました。

「そのあなたの命、何に使いますか?」

 読んだ瞬間、ドキッとしました。

 今、自分は命を何に使っているのだろう、正しく使えているのだろうか、と考えざるを得ませんでした。

「使命」は「命を使う」と書きます。

 私は社長として、社員の命を預かり、人生の時間を使わせていただく立場です。言葉は悪いかもしれませんが、社員を朝から晩まで会社に拘束して、仕事場に閉じ込めているのです。社員の一回しかない人生を自分が預かっているのだと考えると、責任重大で身が引き締まる思いがします。

 もちろんこれは経営者に限りません。上司は部下の命を使わせてもらっているのだと考えるべきでしょう。さらに言うなら、取引先の命も使わせてもらっているのです。いたるところで相手の命を使わせてもらっているのだと考えたら、仕事の仕方も変わってくるはずです。

 私はいつも社員に「うちは使命を果たすために存在する会社だ」と伝えています。ただ試作品をつくっている会社ではありません。このことを理解してもらうために、繰り返し話しているのです。

 また、部下が判断に迷った場合は、上司や社長に聞こうと思う前に「会社の使命」を考えてほしい、と伝えています。

 あなたの目の前の仕事に使命はあるでしょうか??その仕事の先にいる誰かの顔は見えているでしょうか?

「最速の会社」の秘密を今後どんどん公開していきます。あなたの仕事やチームの仕事をスピードアップさせるヒントにしてください。