さて、広告代理店を通し、石田に圧力をかけた企業はどこでしょう? 株式会社チヨダか、ナットウキナーゼ協会か、フリーダムアーキテクツか、SUV車販売専門店グッドスピードか? それとも、他の企業だったのか? 石田純一は、こんな危険なことを口走ってしまったのです(註:石田氏が契約しているCMは六社とのこと。とういうことは、そのうちの二、三社が厳重注意したことになります)。

 CM契約会社を「威圧企業」と言ってしまうあたりに石田の浅慮がよく表れているが、彼の嘘は、所属するスカイコーポレーション(サイトを見ると石田は「国際派タレントに分類)のマネージャーが暴露した。ジャーマネは、CMや番組の降板などない、と石田の発言を否定するのである。

「現場にはいませんでしたので、どのような発言を捉えて記事になったのかはわかりませんが、本人はたぶん、そうなるかもしれないというニュアンスで言ったのではないですか。番組やCMの出演については、何も変わっておらず、十月の出演が増えたのは、波がある中でたまたま多かったということです」

 さて、石田純一という俳優(?)は、何故あんな嘘をついたのだろう?

 この石田、過日の川島なお美さんの通夜でも、何を考えたのか、『失楽園』での川島さんが代役だったことを表に出してしまった(当初は石田が主役、ヒロインも石田が推した女優だったがスケジュールが合わず石田が降り、古谷一行と川島なお美が抜擢)。これには肥留間氏も怒っている。

「ある芸能プロ社長は“告別式や通夜はタレントの宣伝にいちばん有効だ”と言っていた。しかし、今回の石田のエピドードは不愉快。芸能界には代役の話はよくありますが、墓場まで持っていくべき話。実際に主演した古谷一行にも失礼です」

 これに対し、石田の言い訳。

「言いたかったのは、いいところに収まるんだな、ということ。俺が他の女優とやっていればヒットしなかったかもしれない。それを、川島さんはチャンスを二倍にも三倍にも生かして、実力も運も強かった。そういうことです。

『抱きしめたい』だって、ぼくは三人目の代役で、最初は陣内孝則さんに決まっていたんですよ。まあ、俺の意図と違って受け取られるのは本意じゃないけど、“それは墓場まで持って行け”というのはわかる。ごめんなさい」

 ついでに言えば、通夜でも石田は靴下を履かず、素足に革靴だったそうだ ← これがどんな非礼に当たるかもおそらく石田はわかっていない。

 かつて「不倫は文化だ」と言い放った石田だが、東尾理子との結婚以降は不倫をしていないみたいだ。ということは、彼はぜんぜん文化的な生活をしていないことにもなるが、本業の俳優業をおろそかにし安易なバラエティ番組にばかり出演し家族を切り売りしていると視聴者もいい加減飽きてくる。六一歳にして第二子が生まれてくるのだから、パパはもっと頑張らなければならない。

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