岡村詩野

岡村詩野

岡村詩野(おかむら・しの)/1967年、東京都生まれ。音楽評論家。音楽メディア『TURN』編集長/プロデューサー。「ミュージック・マガジン」「VOGUE NIPPON」など多数のメディアで執筆中。京都精華大学非常勤講師、ラジオ番組「Imaginary Line」(FM京都)パーソナリティー、音楽ライター講座(オトトイの学校)講師も務める
岡村詩野の音楽日和
社会派プロデューサー佐藤薫が新レーベル「フォノン」で再び存在感を放つ理由
社会派プロデューサー佐藤薫が新レーベル「フォノン」で再び存在感を放つ理由
1980年代の京都で活躍していた「EP-4(イーピーフォー)」というバンドを知っているだろうか。同時期に活動していたレック率いるフリクションや、現在は作家・町田康として活動する町田町蔵の「INU(イヌ)」らとともに、ニュー・ウェーブの時代らしい、尖った存在として音楽シーンに大きな爪痕を残したグループだ。
岡村詩野
AERA 3/24
高石ともや&ザ・ナターシャ・セブンのレア音源アルバムが伝える「早すぎた」試み
高石ともや&ザ・ナターシャ・セブンのレア音源アルバムが伝える「早すぎた」試み
1970年代から80年代にかけて、京都を拠点に活動していた「高石ともや&ザ・ナターシャ・セブン」をご存じだろうか。「受験生ブルース」「主婦のブルース」といった曲をヒットさせていたフォーク歌手の高石ともやが、しばしの充電期間を経て71年に結成したブルーグラス&カントリー系のグループだ。いや、それだけでなく、世界中のフォークロア音楽に向き合ったグループだったと言うべきだろう。
AERA 2/20
実在の店舗を舞台にしたドラマ「純喫茶に恋をして」を彩る「T字路s」のほろ苦いブルーズ
実在の店舗を舞台にしたドラマ「純喫茶に恋をして」を彩る「T字路s」のほろ苦いブルーズ
この2月からちょと気になるショート・ドラマがスタートした。CSチャンネル「フジテレビTWO」で放送中の「純喫茶に恋をして」。人気を集めた「孤独のグルメ」のスタッフによるもので、わずか20分程度ながら実在する喫茶店を舞台とした一話完結のユーモラスな物語だ。
AERA 2/13
2020年ブレイク大本命! 3ピース・バンド「羊文学」とは?
2020年ブレイク大本命! 3ピース・バンド「羊文学」とは?
甘美だけど苦味もあるメロディー、躊躇なくまっすぐにのびる声、青白く燃える炎のようなギターサウンド……羊文学(ひつじぶんがく)という20代のロックバンドの曲を最初に聴いた時、ある種の純文学を読んでいるような印象を抱いた。
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AERA 2/5
日本ロック史に輝くJAGATARAが30年ぶりに復活!
日本ロック史に輝くJAGATARAが30年ぶりに復活!
日本のロック史を語る上で、JAGATARA(ジャガタラ)は最も重要なバンドの一つだ。1979年の結成から、リーダーでヴォーカルだった江戸アケミの急死による90年の解散まで、活動期間は約11年。その後の音楽シーンをたどっても、彼らがいたから今があると断言してもいいほど、時代の潮目を変えてきた。
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AERA 1/28
ベニシアが70歳のデビューアルバムで歌う「スカボロー・フェア」
ベニシアが70歳のデビューアルバムで歌う「スカボロー・フェア」
ベニシア・スタンリー・スミス(70)という女性をご存じだろうか。イギリス出身ながら、京都の市街地から離れた大原という山間の町で、築100年もの古民家に暮らすハーブ研究家だ。自然に囲まれた暮らしの中から花や植物を育てたり、ハンドメイドのハーブティーや家庭料理を披露したり、ものづくりをする知人の仕事場を訪ね歩いたりする姿を、NHKEテレの冠番組「猫のしっぽ カエルの手~京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし」を通じて見たことがある人もいるだろう。夫であるカメラマンの梶山正ら家族とともに穏やかに過ごす京都・大原でのライフスタイルを紹介する書籍も多い。
AERA 1/21
アルバム「タイニー・ポップ」が伝える未来のポップス
アルバム「タイニー・ポップ」が伝える未来のポップス
2010年代に入ったあたりから、新しい音楽との出会いの場がネット上に増えてきた。ポップ・ミュージック、ロック・ミュージックなどに限って言えば、長年、フェスやクラブ・イベント、オーディションやコンクールなど、ライヴや生演奏で観せる「体験」が次なる扉を開けるきっかけをつくってきた。だが、人前で演奏する機会がほとんどない、あるいはそこに重きを置いていない、それ自体を好まないアーティストには圧倒的に不利な状況だったと言っていい。
AERA 1/14
「中央線」でbutajiが歌うのは情緒だけではない
「中央線」でbutajiが歌うのは情緒だけではない
今年最初にこのコラムで紹介するのは、歌の強さを伝えるbutaji(ブタジ)というシンガー・ソングライターだ。藤原幹によるソロユニットで、昨年12月に発売されたニュー・シングル「中央線」は、生命力にあふれている。伝えるのは、強さ、たくましさだけではなく、人間のもろさ、何かにおびえたり恐れたりする畏怖の心だ。
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AERA 1/7
竹内まりやが初出場の紅白で歌う「いのちの歌」に器の大きさを感じる理由
竹内まりやが初出場の紅白で歌う「いのちの歌」に器の大きさを感じる理由
あと数時間で今年も終わろうとしているが、2010年代最後の「紅白歌合戦」に竹内まりやが出演することは、象徴的な出来事だと言えるだろう。デビュー40年を数える彼女にとって今回が初の紅白出場だが、これまでのキャリアで最も“タイムリー”ではないだろうか。
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AERA 12/31
湯浅湾の10年ぶりのアルバム「脈」はロックの包容力を体現している
湯浅湾の10年ぶりのアルバム「脈」はロックの包容力を体現している
ロック音楽の持つ本質的な魅力は何かと問われれば、私は迷わず野性味と答えるだろう。野放図なまでに豪快にメロディーに向かい、傍若無人スレスレに大胆に聴き手の心に問うようなメロディーを描いていく作業。もちろん、そこには演奏者としてのスキルやセンスも必要だろう。だが、もしそれらが不足していても、怒ったり笑ったりしながらありとあらゆる事象や感情を抱え込んでいく、グイと飲み込んでいく力があればいい。ロックの魅力とは、包容力と言い換えてもいい、とさえ思うのだ。
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AERA 12/24
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この話題を考える
国際女性デー
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3月8日は国際女性デー。AERA dot. はこの日に合わせて女性を取り巻く現状や課題をレポート。読者とともに「自分らしい生き方、働き方、子育て」について考えます。

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