第27回 学校では教えてくれない「論理力」を養う『出口式 親子で学ぶ はじめての論理国語 考える力を伸ばすトレーニング』 |AERA dot. (アエラドット)
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第27回 学校では教えてくれない「論理力」を養う『出口式 親子で学ぶ はじめての論理国語 考える力を伸ばすトレーニング』

文・加賀見徹

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著者 出口 汪(でぐち・ひろし)関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員。現代文講師として、入試問題を「論理」で読解するスタイルに先鞭をつけ、受験生から絶大なる支持を得る。論理力を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発し、多くの学校に採用されている。大学・一般向けの講演や中学校・高校教員の指導など活動は多岐にわたり、教育界に新機軸を打ち立てている。著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口汪の「最強!」の話す技術』『出口のシステム現代文』『子どもの頭がグンと良くなる! 国語の力』『国語が変わる』(すべて水王舎)、『日本語の練習問題』(サンマーク出版)、『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、『やりなおし高校国語:教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)などがある。

著者 出口 汪(でぐち・ひろし)
関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員。現代文講師として、入試問題を「論理」で読解するスタイルに先鞭をつけ、受験生から絶大なる支持を得る。論理力を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発し、多くの学校に採用されている。大学・一般向けの講演や中学校・高校教員の指導など活動は多岐にわたり、教育界に新機軸を打ち立てている。著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口汪の「最強!」の話す技術』『出口のシステム現代文』『子どもの頭がグンと良くなる! 国語の力』『国語が変わる』(すべて水王舎)、『日本語の練習問題』(サンマーク出版)、『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、『やりなおし高校国語:教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)などがある。

『出口式 親子で学ぶ はじめての論理国語 考える力を伸ばすトレーニング』(水王舎)

『出口式 親子で学ぶ はじめての論理国語 考える力を伸ばすトレーニング』(水王舎)

 最新メソッド「論理トーク」が小学生の論理力を伸ばす『出口式 親子で学ぶ はじめての論理国語 考える力を伸ばすトレーニング』が水王舎から刊行され、話題になっている。教科にも役立つ、学校では教えてくれない「論理力」を親子で学習するものだ。

 「思考力は『なぜ?』できたえる ?因果関係の質問に答えよう?」「新聞は生きた教材だ ?メディアを正しく読み解くには?」の2章で構成され、幅広い学年に対応した教材を収録。個々の習得度に合わせて論理的な会話力、思考力のトレーニングをすることができる。「文の要点(主語、述語、目的語)」「世界を言葉で整理する(1)『イコールの関係』「世界を言葉で整理する(2)『対立関係』」「接続語が論理の要」の付録、ワークシート集、接続語カード、そしてDVD「はじめての論理国語 考える力をのばすトレーニング 朝日こどもニュース」も付く。

 「今までにない新しい本になっていると思います。子どもに論理力を身につけさせることを可能にしたものなのです」という著者の出口汪さんに話を聞いた。

言葉を使って伝えること

 論理力を身につけることで、教科のための土台をつくることができる。論理力はコミュニケーションの武器になり、グローバル化の時代には必要な能力ともいえる。この本を使って親が子どもに教えることで、親も改めて論理力を磨けるのだ。と同時に、親子関係もより親密なものになるという。

 論理力とは言葉を使いこなす能力で、知的活動の基となる力でもある。本書では、それを身につけるため「読む」「書く」「話す」「聞く」の四技能を鍛えていく。これらは机上の学習に留まらず、子どもにとって様々な場面で役立ち、新しい時代を「生きる力」にもなるものなのだ。

 それには、論理を日常的に意識する必要がある。出口さんが提案する「論理トーク」「ロジカルシート」「接続語カード」などは、日頃の生活の中で楽しく習得するためのものだ。これらはやがて国語の読解、小論文、集団討論、プレゼンテーションなどの力につながっていく。

 そして、学習を実りあるものにするためのポイントが、接続語と因果関係のマスターだ。本書の後半の新しい時代を生きるための力「メディア・リテラシー」は、情報化社会に必須の能力といえよう。

 例えば、家庭で親が子どもに「○○ちゃん、この本を読んでどう思った?」と聞く。すると「おもしろかった!」とだけ子どもが答える。このように、自分にとって何がどうおもしろかったのかを具体的に話さないような会話環境で成長する子どもは、国語が苦手になる可能性が高いという。単語だけの会話は、相手が家族やお友達でなければ通用しないことが多いであろう。成長するにつれ、不特定多数の人との意思疎通が必要になるが「他者」に言葉を使って伝えることが大切なのだ。

筋道を立てて伝える技術

 子どもの論理力を発達させる最良の方法は「なぜ?」「どうしてそう思うの?」と、その理由を問いかけることだ。「A『だから』B」「C『なぜなら』D」という原因・結果の因果関係。言語を介して思考を組み立てることを訓練する、この繰り返しが重要である。

 単語だけで話さない、感想・意見の理由を説明する、他者を意識した話し方をする。これらを習慣にするだけでも論理的な頭の使い方ができるようになるのだ。自分の考えを他者に理解してもらうための「筋道を立てて伝える技術」。本書の教材で楽しみながら学習し、教科の基礎、生きる力となるこの論理力を養っていきたい。(朝日新聞社 朝日新聞デジタル &編集部 副編集長 加賀見徹)

『sesame』2017年5月号(2017年4月7日発売)より
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18981



(更新 2017/4/10 )


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プロフィール

加賀見徹(かがみ・とおる)

 東京都生まれ。朝日新聞社 デジタル本部『朝日新聞デジタル &』編集部所属。監修・著書に『スタイリストになるための練習問題100』(雷鳥社)がある。2012年より『sesame』(朝日新聞出版)で「親子で読みたい本」を連載中。人・物愛好家。幼児教育研究中

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