第32回 最近気になる2人
最近気になってしょうがない人が2人います。 一人は「おだしプロジェクト」のトキヤマさん。和食を支えるおだしを、日本人としてもう一度見直して、食の大切さを見つめ直す。それが、食されるものの命や食べることで生かされる命への感謝につながり、思いやりにつながる、と熱く語るトキヤマさん。すごく破壊力があると...
最近気になってしょうがない人が2人います。 一人は「おだしプロジェクト」のトキヤマさん。和食を支えるおだしを、日本人としてもう一度見直して、食の大切さを見つめ直す。それが、食されるものの命や食べることで生かされる命への感謝につながり、思いやりにつながる、と熱く語るトキヤマさん。すごく破壊力があると...
茶道に「余情残心」という言葉があります。 お茶会でお客様をおもてなししたあと、お客様の帰路やその後のことに思いをはせる。その思いやりの気持ちが本当のオモテナシ。僕はそんな意味にとらえています。 我々も、モノヅクリにおいて、また日本のモノヅクリを全国に紹介するお店として、「思いやり」を一番大切にして...
マツオさんは元慶応ボーイ。IT企業の社長です。 彼が今、3年前までは縁もゆかりもなかった宮城県気仙沼市の復興に尽力しています。大学時代の同級生が気仙沼出身で、何か地元の力になろうと活動している姿を見ているうちに、自然とのめりこんでいったそうです。 ある日、珍しくマツオさんから、「気仙沼の電車は止ま...
日本百貨店が誕生したのは、2010年12月10日。あの東日本大震災の3カ月前です。皆さんそれぞれに震災の記憶があるかと思いますが、我々にも、今思い出しても胸が締めつけられるような、さまざまな出来事がありました。 まずは目の前のできることをやろうと、東北の取引先で連絡がつくところから商品を取り寄せて...
前回に引き続きコダワリがテーマのコラム。ご紹介する商品は「鍋」です。さて誰が何をこだわっているのか。 金物の産地、新潟県燕市で作られた「肴七味(ななみ)ステンレス製 卓上鍋」。実は、以前このコラムでもご紹介した、毎年日本百貨店の周年記念に料理を作りに来てくださる大事な先輩「料理のおじさん」がプロデ...
誰でも自分なりのコダワリを持っていると思いますが、いわゆる「職人」と言われるヒトたちには、なんとまぁコダワリが強いことかと感じさせられることが多いです。 コダワリを語る職人は、一見わがままで、字面だけ見るとムカつくこともあります。「○○大臣賞をとったんじゃ」と自慢したり、「この角度はワシにしか出せ...
応援されると、応援したくなります。自然な気持ちです。 だけど甘やかしではなく、きちんと対等に付き合って、お互いに力を出し合いたい。それが僕の理想です。 生産者さんが売りたいモノをなんでも店に並べるのが応援だとは思えません。よくないものや、これじゃ売れないよね、というものに出合った時は、失礼かなと思...
先日、知り合いにチケットをもらい、生まれて初めてサッカーを見にいきました。たまたますぐそばに、小さい子を連れた選手の奥さんがいて、一生懸命声援を送っていました。日常生活のサポートから、けがをした時のケアもひっくるめて、毎日たくさんの「応援」をしている中で、スタジアムでの「声援」はそのうちのほんの一...
日本の言葉、特にひらがなや漢字の美しさ、奥深さを、さまざまな出会いの中で感じることがあります。 先日知り合った、「ひらがな」というブランドを展開しているクニヒロさん。まだお若い書家さんで、一つひとつ言葉を探しながらお話しされる姿に、とても言葉を大切にされる方だなと感じたのですが、耳元には妙なアクセ...
日本全国の作り手の方々に出会いに、方々渡り歩く毎日。月の半分は東京にいません。 日本百貨店の1店舗目は2010年12月、東京・御徒町の2k540という、モノヅクリの街の中に作りました。そのお店の準備の時は、日本のいいものを集めたお店を作ろう!という発想だけが先行して、何をどうやって仕入れればいいの...