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第25回 応援のチカラ

文・鈴木正晴

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1号店「日本百貨店おかちまち」のある2k540

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4周年記念の際に朝から晩まで料理してくださった大先輩。ホスピタリティ見習わなきゃ!

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右のくずもち職人・くずもちしんちゃんもケイコさんのご紹介です!

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 先日、知り合いにチケットをもらい、生まれて初めてサッカーを見にいきました。たまたますぐそばに、小さい子を連れた選手の奥さんがいて、一生懸命声援を送っていました。日常生活のサポートから、けがをした時のケアもひっくるめて、毎日たくさんの「応援」をしている中で、スタジアムでの「声援」はそのうちのほんの一つに過ぎないのかもしれません。でもその姿に打たれて、僕もずっとその選手とチームを応援してしまいました。その後も、今まで見なかった新聞のサッカーニュースに目が向くことがしばしば。ヒトの力ってスゴイ。応援ってスゴイ。

 日本百貨店を開いて5年が経ちますが、僕らもたくさんの人たちに応援してもらっています。オープンの時。お金も知名度も無い僕に、「真剣にやるなら力になるよ。やってみなよ」と場所を貸してくださった商業施設の社員さんがいました。お忙しい方なのにちょくちょくお店に来ては、「あの醤油入れないの?」「こんなんじゃだめだよ」と、さまざまなご意見をいただきます。こちらが忙しいときは、おっさんうるせえなと思いつつ、しっかり見てくれているんだなと心から感謝しています。

 会社を作るときに一番お世話になった方も、今でも親身に相談に乗ってくれます。何よりこの方、毎年日本百貨店の周年パーティーには、料理を作りに来てくれるんです。

 周年パーティーと言っても大げさなことではなく、閉店後に生産者さんやお世話になった方を店舗にお招きして、みんなでわいわい手作り料理を食べつつ交流を深めるという謎の飲み会なのですが、一人台所で料理を作り、知らぬ間にそっと帰ってしまう。うーん、しぶい。高倉健みたいでかっこいい!! こんなおじさんになりたいと思っています(今年も是非よろしくお願いします!! 笑)。

 へこたれそうな時も、投げだしそうな時も、応援してくれるヒトたちに「お前がやれ」「お前しかできん」と言われているような気がして、前に進むことが出来ています。出会った方の「私、日本百貨店のファンなんです!」という一言ことがどんなに心強いことか。たくさんの応援団に支えられている。それも日本百貨店らしさの一つです。

 さて、次回詳しくご紹介する米ぬかオイルですが、こちらの商品を製造販売されている会社のケイコさんとは、日本百貨店の誕生前からのお付き合いです。

 ケイコさんは、今でもイベントの時に顔を出してくださったり、折に触れて自分の仲間をご紹介くださったりします。それも、今こんな人が日本百貨店に必要じゃないかな?という方を、状況を見てご紹介くださいます。秋葉原にある「日本百貨店しょくひんかん」ではお弁当を販売していますが、これもケイコさんのアドバイスで始まりました。細やかな心遣い、いつも感謝しています。


(更新 2015/10/ 7 )


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プロフィール

鈴木正晴(すずき・まさはる)

 株式会社日本百貨店・代表取締役社長、ディレクター兼バイヤー。1975年神奈川県生まれ。1997年東京大学教育学部卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社。アパレル関連の部門で、海外とのビジネスを多く経験する中で、国内の“モノ づくり”文化に根差したすぐれものをより広いマーケットに広める一助となりたいと考え、2006年3月伊藤忠商事を退社。2006年4月に株式会社コンタン(現・株式会社日本百貨店)を立ち上げる。2010年12月には東京・御徒町に、日本の優れものを集める小売店“日本百貨店”を オープン。食・雑貨・衣料雑貨など、全国から様々なこだわりの商材を集め、作り手と使い手の出 会いの場を提供している。著書に「日本百貨店」(飛鳥新社 2012/12)

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