11月に『ツイッター小説集 140字の物語』という本を共著で出した。その本のことで今頃になって取材依頼を立て続けにいただいている。ツイッター人気が加熱しているからなのだろう。

 ツイッターとは、近頃流行している1度に140字しか書けないインターネットの無料サイトのことだ。たったの140字しかないので、できるのは余計な前置きのないコンパクトなやりとりだけ。でもそれが、多忙な現代人にはむしろありがたいのか、近頃は有名人や政治家の利用が相次ぎ、ついに現役総務大臣の原口一博さんまで書き込み始めた。

 私はそんなミニマムな空間 140字で作家として何ができるかと考え、140字小説を始め、皆に呼びかけてみた。5ヶ月経った今、ツイッターには1800人もの人からおよそ27000作の140字小説が寄せられている。

 おかげで1月は、私の露出がマックスになりそうだ。6媒体にインタビューが掲載され、長野県での講演も決まった。ちょうど1月5日に技術評論社から『夢をかなえるツイッター』というエッセイ風の読み物を出すので宣伝にもなるからうれしい。

 とかく有名人ばかり話題になりがちなツイッターだけれど日本には200万人とも推定される一般ユーザーがいる。私は日常的にツイッターを使う彼らのエピソードをまとめながら、ツイッターをわかりやすく本で説明してみた。

 ツイッターで、さまざまな人に出会った。無職だった人がツイッターでとある社長と出会い、そのご縁で仕事をいただけたり、ツイッターで知り合った男女が結婚したりと、人と人との関係が結ばれていくのを目の当たりにしてきた。

 140字だけのコミュニケーションなので展開のスピードも速い。ツイッターで知り合って結婚するカップルは交際期間が1年未満が多いという。

 私自身も140字を往復させて、ソフトウェア会社の社長さんと一緒にiPhoneアプリを作ることになったり、イケメン大学生とふたりきりで食事に出かけたり、うれしいことがたくさん起きている。2010年ますますツイッターは盛り上がりそうなので、いよいよ再婚相手募集でもしてみようかな!