ナナイロメキシコインコのナナちゃん(写真、雌)、12歳です。彼女が5月11日、初めて卵を産みました。

 この日、ナナはいつものように5時に起床し、放し飼い。私の布団の中で戯れ、その後の6時半ごろ私が新聞を読む間、私の左の手のひらにのり、なにやらモゾモゾ。

 気にもとめず、朝食後の8時半ごろ鳥かごをのぞくと、長径3センチ弱の白い卵があるではないですか! 妻もびっくり、そして感動。

 餌を買いがてらペットショップにも立ち寄り報告して、喜んで頂きました。1日4時間の放し飼いも「長いですね」とのこと。これはストレスをなるべくなくすための努力なのですが。

 ナナの12歳は私たちの4倍と聞いたことがあります。だとすると、48歳の初産でした。
 ところでナナはきれい好きで、週1回の水浴や爪の手入れも欠かしません。ヒマワリの種などを常食するためのトレーニングもしょっちゅう。かくして、電話・パソコンのコード破損、壁の損傷、衣類や私たちの肌の傷などの被害が……。やがて、私たちが与えたベニヤ板や古い木材などに注力してくれるようになり、近年は休み休み約1時間、木屑をつくる仕事をしてくれます。この木屑は、もちろん鳥かごの床に敷くことで、住環境の改善に役立ちます。

 生来植物食で、リンゴも大好きです。体重110グラム、体長25センチと当初と変わらず、風邪一つひかずに寒暖に耐え、元気です。まあ、人間より体温がはるかに高く、室温28度を保つよういわれているので、100ワットのヒーターをかごに入れてはいますが。

 ナナが元気なのに刺激され、私たちもあと10年はと欲を出しました。

 卵は大切に保存したいと思います。次もあればと楽しみです。

(兼子建二さん 東京都/78歳/無職)

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