第1333回 私に教えるためにやってきたミルク 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1333回 私に教えるためにやってきたミルク

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 40歳を過ぎ、結婚する兆しもなく、楽しみといえば寝る前に猫の動画を見ることくらい。一人暮らしも長くなり、「猫を飼いたい」とずっと思っていました。

 ある日、友人から「保護猫の里親を探している」と写真が届きました。そこには可愛い2匹の子猫の写真。それも、一匹はずっと飼いたいと思っていた、白猫のオッドアイ(片目がブルー、片目がイエロー)だったのです! これは運命だと思い、すぐにお迎えに。
 すると保護していた動物病院の先生から、「2匹一緒にお願いします。それから白い子はとても元気ですが、ちょっと暴れん坊で気が強いかもしれません」と言われました。少し悩みましたが、あまりの可愛さに2匹を連れて帰りました。

 それから念願の猫との暮らしが始まったのですが、白猫のミルク(写真右、1歳、雌)は確かに気が強く、自己主張が激しい。自分の欲求を常にぶつけてきます。一方、白黒柄のクルミ(同左、1歳、雌)はおとなしく、何も要求してきません。

 友人に「どっちが可愛い?」と酷な質問をされました。もちろん、どちらも可愛いのですが、よく考えると、「おやつほしい」「なでて」「おもちゃで遊んで」とコミュニケーションを積極的にとるミルクには、とりわけ気持ちが向いていることに気づきました。そしてこれは人間でも同じなのでは、とわかったのです。

 私はあまり積極的に人とコミュニケーションをとる方ではありません。「ご迷惑かな?」と空気を読んでしまうからです。しかしミルクの行動を見て、気持ちを伝えられる方がうれしいのだと気づきました。積極的にコミュニケーションをとることは迷惑ではなく、むしろ関係が深くなるのです。ミルクは私にそれを教えるために、この家にやってきたのかもしれません。

(佐伯真理子さん 東京都/43歳/会社員)

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(更新 2019/7/18 )


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