第1305回 ネコスペシャル(1)白米のように小さく白かった 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1305回 ネコスペシャル(1)
白米のように小さく白かった

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 白いレジ袋の中のゴミを2羽のカラスがあさっている。どこにでもある光景だ。

 4年前の5月、田植え後の田んぼの水位管理の帰り、畑の中の県道が左に緩くカーブを描くコーナーを単車で抜ける際、目にした光景である。

 コーナーを抜けて1分ほど走ったが、なぜか無性に気になりUターン。やがてさっきのコーナーがカラスとともに視界に入った。

 近づき、目を見張った。レジ袋に見えた白い物体は子猫。

 なぜそこで白い子猫がカラスに襲われているのか?なぜ行きには気づかなかったのか? そのときも襲われていたのか? 単車が近づくと早々に、カラスは恨めしそうに立ち去った。

 白い子猫はよろけて転がっている。白い小さな尻に汚物がぶら下がっているが、ケガはしていないようだ。そばに生えていた草の葉で汚物を拭き取り、何の躊躇もなく、ジャンパーのポケットに入れて帰った。

*   *   *
 以上が愛猫ハク(写真、雌、白米のように小さく白いことから命名)とのなれそめです。

 帰宅後すぐにポケットの中を妻に見せると、あまりにも小さくてネズミと思ったらしく、たじろぎました。しかし取り出してみせ、子猫とわかると奪い取り、大したよろこびようでした。

 ハクは、家(1903年築ですが……)が傷むから猫を飼うのは反対と言っていたジジババともすぐに対面し、すでに飼うことが既定路線になっていました。

 ハクは幼少期に母猫から受けた愛が薄かったせいか、初めからとても人懐っこい猫です。

 人が座れば膝の上、仰向けに寝ていれば腹の上、腹這いで寝ていれば背中にのっかってよく寝ます。

 その後は言わずもがな。現在まで、わが家はハクを中心に幸せいっぱいです。

(椎名 崇さん 茨城県/56歳/農業)

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(更新 2018/12/20 )


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